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野坂昭如が司馬遼太郎との対談の時に遺した格言(作家)[今週の防災格言269]

time 2013/02/04

野坂昭如が司馬遼太郎との対談の時に遺した格言(作家)[今週の防災格言269]


『 ぼくら腹がへった経験からわかっているけれども、食糧だけは北海道で大備蓄されていても、東京なら東京がいざというときにはあまり役立たない。食い物というのは、すぐそばに置いておかないといけない 』

野坂昭如(1930〜2015 / 作家・作詞家・歌手 代表作「火垂の墓(直木賞)」)

格言は司馬遼太郎との対談「日本の土地と農民について」より。(出典『司馬遼太郎対談集 土地と日本人(中央公論社 1976年)』)

曰く―――。

野坂:(食糧は)結局、いくら備蓄したってそれが利息を生み出すわけじゃないし、貯蔵しておく土地が高いということもある。ぼくら腹がへった経験からわかっているけれども、食糧だけは北海道で大備蓄されていても、東京なら東京がいざというときにはあまり役立たない。食い物というのは、すぐそばに置いておかないといけないらしいですね。

司馬:ほんとうにそうらしいな。ロシア革命のあと、大変な食糧危機があったときに、要するに流通機構の問題で動きがとれなかったらしい。シベリアのどこそこではたっぷり余っているのに、その隣りでは飢えている。だからそばに置いておかないといかんものらしいな。

野坂昭如(のさか あきゆき)氏は、神奈川県鎌倉市生まれ。戦中に子供時代を過ごした「焼け跡闇市派」世代を代表する小説家。無類の酒好きとしても知られる。実父は元新潟県副知事の野坂相如(すけゆき)。旧制新潟高校を経て、早稲田大学文学部仏文科入学し、在学中に冗談音楽で著名な三木鶏郎(みきとりろう / 1914〜1994)事務所で働きながら、CMソングやテレビ台本など書きはじめた。1963(昭和38)年には童謡『おもちゃのチャチャチャ』作詞家として第5回日本レコード大賞童謡賞受賞。1967(昭和42)年に自伝的小説『火垂るの墓』『アメリカひじき』で直木賞受賞。エッセイを多数執筆し社会評論活動でも活躍し、1983(昭和58)年には参議院比例代表選挙で二院クラブから出馬し当選。半年後に田中角栄のロッキード裁判実刑判決をきっかけにした第37回衆議院議員総選挙に出馬するために議員を辞し、角栄と同じ新潟3区で立候補するも次点となった。『我が闘争 こけつまろびつ闇を撃つ』で講談社エッセイ賞受賞(1985年)、『同心円』で吉川英治文学賞受賞(1997年)、2002(平成14)年に泉鏡花文学賞を受賞。翌2003(平成15)年に脳梗塞で倒れ、以来闘病生活を送られている。2015(平成27)年12月9日、85歳で死去。

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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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