『 我国に在りては、変災がいつ突発するかは計り知れぬとはいえ、いつかは必ず襲わるることありと覚悟せざるを得ざるものである。 』
池田 宏(1881~1939 / 都市計画家 内務官僚・内務省社会局長)
格言は論説「自然災害防備策」(都市問題パンフレットNo.25 昭和10年2月)より。
(出典は池田宏遺稿集刊行会編「池田宏都市論集(昭和15年)」)
曰く―――。
我国の気象と地勢とは、台風が無定期に襲来するの処あり、時に地震の突発をも免かれ得ざることは、既に学者の定説となっている。
唯学問上拠(よ)るべき記録が完全でない為めに、如何なる周期を以て襲来するものなるかは、之を未だ断定するを得ないのみである。
併しながら仮令(たとえ)極めて不完全なりとはいえ、国史は地震と暴風雨及潮害をしばしば繰り返して、前代未聞の惨禍を与えたることを記録しているし、現在者間の体験した明治中期以後の都市関係災害事実としても、大水害としては、之を前にして大阪を中心とする明治十八年の洪水あり、之を後にしては明治四十三年に於ける東京以東の洪水あり、大震災としては中京を含む地方の明治二十四年を前の記録として、後には大正十二年京浜を中心とする地方の記録がある。津浪(高潮)の害としても、明治二十九年及昭和八年の両度に於ける三陸海嘯を記録として、大正六年東京湾の高潮ありという風であるが、此外にも火災にして市街地を烏有(うゆう)に帰せしめたものに至りては、此間に数え切れぬ程ある。孰(いず)れも是詮じ詰むれば、台風の天変と地震の地異に其の原因を帰せしめざるを得ないのである。
而して其の孰れもが、我国に在りては、何時突発するかは計り知れぬとはいえ、いつかは必ず襲わるることありと覚悟せざるを得ざるものである。我等は実に此の間に都府を経営しているのである。
・・・《中略》・・・
然るに災害防備に関する我国の過去に於ける努力の跡を検(けん)するに、不幸幾度か経験に絶したる惨禍に遭いたりと雖(いえど)も、曾(かつ)て屈せず、常に我禍を転じて将来の福を導くの長計を按(あん)じ、健気にも復旧より復興へ、旧套(きゅうとう=古いやり方)より新装へと蒙を啓き(もうをひらき=啓蒙する)て刷新向上の一路を万進し、光明ある世界を開拓し来れることを見て、頼母(たのも)しく思わぬ人はあるまい。
・・・《中略》・・・
最後に一言すべきは、此等対策の樹立実行に当りては、之に伴うべき経済的考慮を特に重しとすることである。
此事は、問題が主として経済的基礎の上に立脚する都市経営上の安固に関するものなる以上、当然のことと言わなくてはならぬ。之を手取り早く云うならば、技術と経済との調和問題に帰着するが、凡そ災害防備の事を企図するに当りては、之を遂行するに依りて却って都府の経済的基礎自体に動揺を来さしむるが如き処れあらしめてはならぬ。
財政上仮令(たとえ)重荷であるとしても、之を施行するに非ざれば都府の経済基礎を護る所以に非ずとすることは、之を躊躇すべきではないが、仮令(たとえ)技術上可能なりとすることも、之を執行するは経済の堪ゆる所でないとか、又は経済都府をして不経済都府ならしむるに至るというが如きことあらしめてはならないのであって、そこに都市施設には本来自から超え可からざる法ありて存することを忘れてはならないのである。
池田 宏(いけだ ひろし)は、後藤新平のブレーンとして都市計画の実務を行い、日本初の都市計画法(旧法)を起草した日本近代都市計画の父として知られる人物。
明治14(1881)年7月30日、旧幕臣で静岡県磐田郡長などを務めた官僚・池田忠一(1850~1934)の長男として静岡県に生まれる。弟は最高裁判所判事の池田克(1893~1977)。
静岡中学(旧制)、東京府立一中(現日比谷高校)、第一高等学校(旧制)を経て、明治38(1905)年、京都帝国大学法科大学を卒業。同年に内務省入省後、三重県警察部長、土木局道路課長、同河港課長などを歴任。欧州視察を経て、帰国後、道路法制定に取り組んだ。後藤新平内務大臣に認められ、大正7(1918)年に後藤が創設した内務省大臣官房都市計画課の初代課長に抜擢され、「都市計画調査会」の実質的リーダーとして、大正8(1919)年、わが国初の都市計画法(旧法)を起草した。
大正12(1923)年の関東大震災では、後藤が新設し総裁となった「帝都復興院」の理事兼計画局長に就任し、後藤の八億円計画や震災復興計画に参画、その立案に大きく関与した。その後、東京市助役、京都府知事・神奈川県知事をつとめ、昭和4(1929)年に内務官僚を辞した。
退官後は大阪商科大学市政科(現大阪市立大学)や専修大学、京都帝国大学などで教鞭をとりながら、都市問題、都市計画の研究・評論を行った。昭和14(1939)年1月7日、腎盂炎により死去。59歳。
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