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早川和男が阪神淡路大震災の時に残した格言(建築学者)[今週の防災格言340]

time 2014/06/16

早川和男が阪神淡路大震災の時に残した格言(建築学者)[今週の防災格言340]


『 確かに大地震である。
だが、それを「大災害」にしたのは、
このように脆弱な都市にしてきた行政にあるのではないか。 』

早川和男(1931〜 / 建築学者 神戸大学名誉教授 日本居住福祉学会会長)

格言は阪神淡路震災直後の寄稿(朝日新聞(夕刊)「被害広げた開発行政」1995(平成7)年1月21日)記事より。

早川和男(はやかわ かずお)氏は、奈良県出身の建築学者。神戸大学名誉教授。京都大学工学部建築学科時代に、庶民住宅研究で知られる建築学者・西山夘三(にしやまうぞう / 1911〜1994 京大教授)に師事。「居住福祉(住まいは人権である)」を提唱し、過密居住、遠距離通勤、高家賃、高ローン負担などの日本の住居・住宅政策の「貧しさ」について言及、日本の住宅・土地問題に早くから取り組まれてきた「居住学」の第一人者である。

阪神淡路震災のとき神戸市灘区の自宅で大きな揺れを体験、その時の様子を以下のように語っている。

――≪ドスンと音をたてて背中が突き上げられる。これは大きい。急いで階下に下りる。食器棚が倒れ、茶わんや皿は粉々、棚から本や書類が飛び出し、散乱し、足の踏み場もない。余震が続く。六甲山中腹の自宅からは市内が一望できた。もくもくと立ち上ぼる黒煙、立ち上がる火柱。どんどん燃え広がっている。消防車は何をしているのか。湾岸戦争時のイラク爆撃の光景と同じでないか。≫

京都大学を卒業後に日本住宅公団技師、建設省建築研究所建築経済研究室長を経て、1978(昭和53)年より神戸大学教授となる。1982(昭和57)年には日本住宅会議事務局長に就任。「居住福祉」の概念を提起した1993(平成5)年の著書「居住福祉の論理(東京大学出版会)」で今和次郎賞受賞。1995(平成7)年神戸大学を定年し、現在は長崎総合科学大学教授、日本福祉大学客員教授。日本居住福祉学会会長、国際居住福祉研究所長。
主な著書に「住宅貧乏物語(岩波新書 1979年)」「空間価値論(勁草書房 1973年)」など多数。

■「早川和男」氏に関連する防災格言内の記事
都市社会学者 磯村英一(2014.05.05 防災格言)
建築学者・東北工業大学名誉教授 田代侃 氏(2008.06.16 防災格言)
元国連事務次長 明石康 氏(2009.03.30 防災格言)

 

<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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