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李登輝著書『日台の「心と心の絆」素晴らしき日本人へ』に書き記した格言(台湾総統)[今週の防災格言395]

time 2015/07/13

李登輝著書『日台の「心と心の絆」素晴らしき日本人へ』に書き記した格言(台湾総統)[今週の防災格言395]


『 リーダー自身が自分の足で現地を歩くことが大切です。
そして、スタッフを引き連れて歩き、
適宜、状況を把握しなければなりません。 』

李登輝(1923〜 / 台湾の政治家・農業経済学者 元中華民国総統)

格言は著書『日台の「心と心の絆」素晴らしき日本人へ(宝島社 2012年)』の「東日本大震災に見た日本」より。

曰く―――。

《 震災直後、菅総理はヘリコプターに乗り、上空から被災地を見て回ったものの、それで終わってしまったと聞きました。これはいささか理解に苦しみます。私に言わせると、まずはリーダー自身が自分の足で現地を歩くことが大切です。 そして、スタッフを引き連れて歩き、適宜、状況を把握しなければなりません。
《中略》被災地を見て回り、どこに問題があるのか、リーダーはそれを的確に把握すべきです。復興策については、中には現行の法律では解決できないこともあるでしょう。そういったものについてもリーダーがしっかりと指示を下し、特別法令、もしくは緊急法令で処理していく。そうしなければならないと思います。そうでないと、被災地の人々はますます苦しい生活を強いられることになります。 》

李 登輝(りとうき)は、台湾(中華民国)の政治家。日本統治時代の名前は岩里政男(いわさと まさお)。蒋経国の死後、台湾初の民選により総統となった人物で、総統時代(1988〜2000年)に、一滴の血も流すことなく、それまでの軍事独裁という政治体制から民主体制へと変革させた政治手腕で世界的に知られる。コーネル大学農業経済学博士、拓殖大学名誉博士。
台北州淡水郡三芝庄(現新北市三芝区)埔坪村の割合に裕福な小地主の家庭に生まれる。旧制台北高等学校を卒業後、京都帝国大学農学部農業経済学科に入学。学徒出陣で陸軍に入隊。2歳年上の兄は、大日本帝国海軍二等機関兵としてフィリピンにて戦死している。名古屋の高射砲部隊に陸軍少尉として配属され、ここで終戦を迎えた。戦後1946年に台湾に帰国し、台湾大学に入学。1949年に卒業し、同大学農学部助手となる。1952年、米アイオワ州立大学に留学。1953年に帰国すると台湾省農林庁技正(技師)兼農業経済分析係長、台湾大学講師となる。1957年、台湾大学助教授。1965年、米コーネル大学に留学し、1968年農業経済学の博士号を取得。論文は全米農業経済学科賞を受賞。帰国後の1968年、台湾大学教授兼農復会技正(技師)に就任。1972年行政院政務委員に就任。1978年台北市長、1981年台湾省政府主席、1984年台湾副総統、1988年蒋経国総統の死去により総統となる。1990年の総統選挙、1996年の台湾初の総統直接選挙を勝ち抜き、総統を12年務めた。第1回後藤新平賞受賞(2007年)。

1999年9月21日深夜2時に台湾島中部直下を襲った台湾大地震(M7.6 死者・行方不明者2,444人 重軽傷11,305人)では、李登輝氏は、発災からわずか1時間後に軍に出動命令を出し、夜明けとともにヘリコプターに乗り込み朝6時に被災地入りをし、発災7時間後の朝9時には指揮所が開設され救援活動もはじまった。李登輝氏自らが、ほぼ毎日(被災後1ヶ月間のうち21日間現地入り)被災地を視察して回り、罹災住民の恐怖を和らげ、人々を勇気づけながら「国民の声」を細かく拾い上げ、迅速で的確な救災命令を直接発した。

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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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