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ナポリ県トーレ・デル・グレコ市の市訓に遺された格言[今週の防災格言274]

time 2013/03/11

ナポリ県トーレ・デル・グレコ市の市訓に遺された格言[今週の防災格言274]


『 災厄の後にも、我、再び立ち直る。 』

” Post fata resurgo “

イタリア南部カンパニア州ナポリ県トーレ・デル・グレコ市モットー(Torre del Greco’s motto)

ナポリ近郊のベスビオ火山の麓にある街、トーレ・デル・グレコ(Torre del Greco)。ローマ帝国時代のAD79年に発生したベスビオ火山噴火では、トーレ・デル・グレコの隣街ポンペイは火山灰に飲み込まれ壊滅、その後、人々は街を完全に放棄してしまった。しかし、同じベスビオ火山の溶岩流により大きな被害を受けてきたトーレ・デル・グレコは、災害から再建し現在に至っている。この街の市訓がラテン語で「災厄の後にも、我、再び立ち直る」と書かれており、これはフェニックス(不死鳥)を象ったモットーでもある。

特に1794年のベスビオ火山の大噴火では、トーレ・デル・グレコ市内中心部に約10mの溶岩が押し寄せたため、市のほとんどが廃墟となった。この時、この標語を市訓として復興にあたったという。

格言の日本語訳は坂井聰氏編著「火山噴火と環境・文明(思文閣出版 1994年)」第四章の”西暦79年のイタリア/ウエスウイウス火山の噴火が周辺社会へ与えた影響”より。

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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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