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松永安左エ門 が電力中央研究所理事長時代に遺した格言(日本の電力事業の生みの親)[今週の防災格言244]

time 2012/08/13

松永安左エ門 が電力中央研究所理事長時代に遺した格言(日本の電力事業の生みの親)[今週の防災格言244]


『 きみら、油断したら、えらいめに遭うぞ。 』

松永安左エ門(1875〜1971 / 実業家・電気事業経営者 衆議院議員(1期) )

松永安左エ門(まつなが やすざえもん)氏は、大正から昭和にかけ「電力の鬼」と称された財界人で日本の電力事業の生みの親の一人。

九州の壱岐島石田村院通寺浦の豪商の総領息子として生まれ、高等小学校を卒業し上京、明治22(1889)年に慶應義塾に入学するが父の死で家督を継ぐため帰郷。明治32(1899)年に慶應義塾中退。慶應義塾の親友・福澤桃介(ふくざわ ももすけ / 1868〜1938 実業家・政治家 関西電力・中部電力創業者)の紹介で日本銀行に入社。1年後に辞職し、福澤と共に材木商や石炭商などを共同で経営し、後に、福岡の市電運営会社である福博電気軌道や九州電気(九州電灯鉄道)を設立、大正時代に西部合同ガス(西部ガス)、九州電灯鉄道(後の九州電力・東京電力)や東邦電力(後の中部電力)の経営トップとして活躍した。昭和24(1949)年には電気事業再編成審議会会長に就任。電力中央研究所理事長となり、九電力体制の基礎固めや火主水従化などに重要な役割を果たした。
栄典を受けることを極度に嫌い生前・没後もこれを辞退。晩年に政府から説得されて仕方なく勲一等瑞宝章を叙勲するも式典には欠席している。

この格言は電力中央研究所理事長時代のもので、出典は「松下幸之助発言集13(PHP研究所 1991年)」収録対談集「経営者諸君、責任をもちたまえ(昭和41(1966)年1月)」より。

曰く―――

『 あたしは、このごろ電力界は安定して、みんな喜んでおるようですが、いかん、というんですよ。今警鐘を鳴らしている。きみら、油断したら、えらいめに遭うぞ、と言いよるんです。

今大きな問題は、油を使うことが増加した。年間千万キロリットルぐらいですが、しばらくすると四千万キロリットルぐらいになる。そうすると、亜硫酸ガスによる公害は現在でも”えらい”んですが、何十倍もの亜硫酸ガスになる。だいたいアラビア諸国から来る油は亜硫酸ガスが多い。そこで、できるだけ硫黄分を含まないものを入れることを考える。なぜ、それを研究しないか。今の世の中は局地紛争が多い。しかもアジアは多いところです。中近東、マラッカ海峡、シンガポールを通って日本に来るコースは、紛争地域の中心です。

もし輸送が止まったら、電源はどうなる。油は東半球にばかりかたよっちゃいかんのです。アメリカはガソリンに重きをおいてしぼっておるから重油は余っております。日本は逆で原油より重油が高い。カスが高い。(笑)アメリカから重油を持ってくる可能性があるんですね。 』

■「松永安左エ門」氏に関連する防災格言内の主な記事
益田孝(実業家・茶人 旧三井物産創設者)(2015.05.25 防災格言)
加納時男(元東京電力副社長)(2008.06.09 防災格言)
大田黒重五郎(実業家)(2012.05.14 防災格言)
福沢諭吉(慶應義塾創設者)(2010.09.20 防災格言)
麻生太郎(政治家)(2008.01.28 防災格言)

 

<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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