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この世に不変的なものは存在しない…古歌「古今和歌集(905年頃)」の名言 [今週の防災格言770]

time 2022/10/10

この世に不変的なものは存在しない…古歌「古今和歌集(905年頃)」の名言 [今週の防災格言770]


『 世の中は なにつねなる 飛鳥川あすかかは 昨日きのふふち今日けふになる 』

 

「古今和歌集」巻十八・雑歌 下・933(題知らず・詠み人知らず)より

 

この世には不変的なものは存在せず、明日さえ分からない状況にあります。明日という名をもつ飛鳥川でさえ、昨日は淵であった場所が、今日には浅瀬に変わるのだから…。

 

一級河川「飛鳥川(あすかがわ)」は、今から1400年前の飛鳥時代に大和朝廷の都が置かれた奈良県明日香村の山間を源流とし、奈良盆地を流れる大和川系の支流の一つです。

「明日香川」とも呼ばれ、万葉集など古歌にも数多く登場するなど、古くから日本人に親しまれてきた悠久の時を流れる川として知られています。

よく「一級河川」と言われると、大きな川を想像しがちですが、飛鳥川は小さな川です。

日本には約3万の河川がありますが、これらは国が管理する「一級河川」と都道府県が管理する「二級河川」とに分類され、うち約半数1万4千河川が一級河川に指定されているのだそうです。
日本文化にとって重要な飛鳥川は、国が管理する一級河川なのです。

現在の飛鳥川は、川の流下能力自体が不足していて、防災計画では、十年に一度の発生規模の大雨(一時間雨量50ミリ程度)の洪水を、安全に流せるようにしながら、明日香村の歴史的な風土や自然との調和に配慮しつつ河川整備が進められています。

… … …

 

「古今和歌集(こきんわかしゅう)」は、平安初期に編纂された日本最初の勅撰和歌集。全20巻、歌数約1100首。
西暦905年(延喜5年)、醍醐天皇の命により紀友則(きのとものり)、紀貫之(きのつらゆき)、凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)、壬生忠岑(みぶのただみね)の四人が撰者となって約10年の歳月をかけて編纂されたもの。


「古今和歌集」書写・江戸時代










■「鎌倉時代」「平安時代」に関連する防災格言内の記事
鴨長明「人のいとなみ、皆愚なる中に、さしも危うき京中の家を造るとて、宝を費やし、心を悩ますことは、すぐれてあぢきなくぞ侍る」(2012.05.28 防災格言)
鴨長明「恐れの中に恐るべかりけるは、ただ地震(なゐ)なりけりとこそおぼえ侍(はべ)りしか。」(2008.03.31 防災格言)
鴨長明「こころくるしみをれれば、くるしむときやすめつ、まめなれば、使つかふ。」(2020.04.20 防災格言)
兼好法師(吉田兼好)『徒然草』「よろづの事は頼むべからず。愚かなる人は、深く物を頼むゆゑに、恨み怒ることあり」(2010.01.04 防災格言)
兼好法師(吉田兼好)『徒然草』「世に語り伝ふる事、まことはあいなきにや、多くは皆、空言そらごとなり」(2012.06.04 防災格言)
北畠親房「人民の安からぬ事は時の災難なれば、神も力及ばせ給はぬにや」(『神皇正統記』より)(2015.06.08 防災格言)
北畠親房「少しの事も心に許す所あれば、大きに誤る本となる」(『神皇正統記』より)(2014.04.14 防災格言)
源為憲「もろもろの物の中に捨てがたきはおのが身より過ぎたるはなし。」(『三宝絵詞』より)(2018.03.05 防災格言)
「人間はこれ生死無常、芭蕉泡沫のさかひ」(『保元物語』より)(2015.03.23 防災格言)
楠木正成「事に臨んで恐れ、はかりごとを好んで成すは勇士のする所也。」(2014.03.31 防災格言)
「ただ、悲しかりけるは大地震なり。鳥にあらざれば空をも翔りがたく、竜にあらざれば雲にも又上りがたし」(『平家物語』巻十二より)(2014.02.10 防災格言)
「する事かたきにあらず、よくする事のかたきなり。」(『十訓抄』より)(2018.07.02 防災格言)
慈円 (鎌倉時代の天台宗僧侶)(2014.03.17 防災格言)
無住(鎌倉時代の臨済宗僧侶)(2014.08.25 防災格言)
「更に今日の命、物食はずは生くべからず。後の千のこがね更にやくなし」(『宇治拾遺物語』より)(2014.06.09 防災格言)
「昨日は他人のうれえ、今日は我上わがうえせめ。」(『平治物語』(上巻)より)(2009.05.25 防災格言)
藤原敦光「安くして危きを忘れざるは、古の炯誡なり」(2011.09.05 防災格言)
「眠たいは大事のことぞ」(『平家物語』より)(2013.01.16 店長コラム)
落雷のまじない「くわばらくわばら(桑原桑原)」の伝承の由来(2021.07.05 防災格言)
「古今和歌集(平安時代初期)」巻十八・雑歌 下・933(題知らず・詠み人知らず)より(2022.10.10 防災格言)

■「洪水・水害」に関連する防災格言内の主な記事
「古今和歌集(平安時代初期)」巻十八・雑歌 下・933(題知らず・詠み人知らず)より(2022.10.10 防災格言)
長野県伊那地方の水害の伝承「未満水(ひつじまんすい)(1715年)」より(2020.06.29 防災格言)
落雷のまじない「くわばらくわばら(桑原桑原)」の伝承の由来(2021.07.05 防災格言)
菅原道真公と落雷の関係(くわばらくわばら(桑原桑原))(2021.07.12 コラム)
熊沢蕃山(1619~1691 / 江戸時代前期の儒者・武士 陽明学者)(2022.10.03 防災格言)
勝海舟[2](1823~1899 / 江戸・明治の政治家 従五位下・安房守 日本海軍の生みの親 伯爵)(2022.08.29 防災格言)
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中谷宇吉郎[2](物理学者・随筆家 カスリーン台風後の随筆「水害の話(1947年)」より)(2020.07.06 防災格言)
寺田寅彦[9](物理学者 室戸台風直後の随筆から)(2019.06.24 防災格言)
寺田寅彦[10](物理学者 室戸台風直後の随筆から)(2020.08.31 防災格言)
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藤原咲平 (気象学者 室戸台風後の著書『天気と気候』より)(2013.10.28 防災格言)
丹羽安喜子(歌人 室戸台風で罹災)(2016.08.22 防災格言)
諫早豪雨の教訓から(1957年7月25日)(2017.07.10 防災格言)
長崎豪雨の教訓から(1982年7月23日)(中央防災会議・災害教訓の継承に関する専門調査会報告書(平成17年3月))(2021.08.16 防災格言)
松野友(岐阜県本巣郡穂積町町長 日本初の女性村長)(2015.03.02 防災格言)
及川舜一(元岩手県一関市市町 カスリーン台風とアイオン台風の大水害)(2015.09.14 防災格言)
小川竹二(元新潟県豊栄市長 下越水害)(2017.09.11 防災格言)
奥貫友山(利根川・荒川水害である寛保大水害時の慈善家)(2010.4.5 防災格言)
安芸皎一(河川工学者・土木技術者 東京大学教授 「伊勢湾台風」の名言)(2020.09.07 防災格言)
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高橋裕(河川工学者 東京大学名誉教授)(2017.06.12 防災格言)
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平生釟三郎 (川崎重工業社長)(2009.11.02 防災格言)
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吉田茂 (政治家)(2008.05.05 防災格言)
脇水鉄五郎(地質学者・日本地質学会会長)(2011.07.18 防災格言)
谷崎潤一郎 (作家)(2014.12.08 防災格言)
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二宮尊徳翁(二宮金次郎)(江戸時代後期の経世家・農政家)(2012.01.30 防災格言)
上杉鷹山 (江戸時代中期の大名 出羽国米沢藩9代藩主)(2010.04.12 防災格言)
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莅戸善政[2] (かてもの作者 出羽国米沢藩家老)(2011.12.05 防災格言)
中江藤樹 (江戸時代初期の陽明学者 近江聖人)(2010.11.22 防災格言)
『百姓伝記』(1680~1682年・著者不明)巻七「防水集」より(2018.08.27 防災格言)
中西 進(国文学者 大阪女子大名誉教授 文化勲章受章)(2019.04.08 防災格言)
倉嶋厚(気象学者・お天気キャスター 元気象庁主任予報官)(2019.07.22 防災格言)
宮澤清治 (気象学者・NHK気象キャスター)(2016.09.05 防災格言)
高橋浩一郎(気象学者 気象庁長官(第5代) 筑波大学教授)(2019.10.14 防災格言)
中曽根康弘(政治家 内閣総理大臣(第71~73代))(2019.12.02 防災格言)
中貝宗治(台風23号(2004年10月)時の兵庫県豊岡市長)(2020.11.30 防災格言)
鍋島直正(大名・肥前国佐賀藩主(第10代) 「シーボルト台風」)(2019.12.09 防災格言)
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小田原評定(水俣土石流災害)(2006.1.29 編集長コラム)
豪雨そして土砂災害。その犠牲者はいつも老人ホーム(2010.7.20 編集長コラム)
アーノルド・ニーベルディング(1838~1912 / ドイツの法学者 政治家)(2020.09.14 防災格言)

 

著者:平井敬也(週刊防災格言編集主幹)

 

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