『 安くして危きを忘れざるは、古の炯誡なり。(安不忘危、古之炯誡也) 』
藤原敦光(1063〜1144 / 平安時代の文人・官僚 宮廷の侍読・文章博士)
「炯誡(けいかい)」とは、強く訓戒する、という意味。
意訳「平和の時に危険を忘れないということは、先人達が強く戒めるところである。」
平安時代、当代随一の文章家として知られ、膨大な数の文書を記した藤原敦光(ふじわらのあつみつ)。儒学者・文人の藤原明衡(ふじわらのあきひら / 989〜1066)の子。文章道を修め、漢詩、和歌に秀で、文章博士(もんじょうはかせ)、大学頭(だいがくりょう)、式部大輔(しきぶたいふ)を歴任。堀河・鳥羽・崇徳の三代の天皇に学問を教える侍読(じとう)となり、荘園調査機関である記録荘園券契所(きろくしょうえんけんけいじょ)の寄人を兼務した。この格言は著書『勘申(保延元(1135)年)』より。
■「藤原敦光」に関連する防災格言内の記事
中国故事「居安思危(安きにありて危うきを思う)」(2008.11.10 防災格言)
安くして危うきを忘れず(安而不忘危)(2009.11.09 防災格言)
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