防災意識を育てるWEBマガジン「思則有備(しそくゆうび)」

『徒然草』に記された兼好法師が遺した名言(随筆家)[今週の防災格言112]

time 2010/01/04

『徒然草』に記された兼好法師が遺した名言(随筆家)[今週の防災格言112]


『 よろづの事は頼むべからず。愚かなる人は、深く物を頼むゆゑに、恨み怒ることあり。 』

吉田兼好(1283〜1352 / 鎌倉・室町時代の随筆家・歌人・学者)

吉田兼好(よしだ けんこう 本名:卜部(うらべ)兼好)は日本三大随筆の一つ『徒然草(つれづれぐさ)』作者。出家し兼好法師とも呼ばれる。
平安時代より代々占いで朝廷に仕える京都吉田神社の神官の子として生まれた兼好は、30代で官職を辞し出家、比叡山で仏道修行しながら隠者生活を送った。二度の蒙古来襲により鎌倉幕府が衰退し、足利尊氏(あしかが たかうじ)らが京都に新たな天皇をたて(北朝)、後醍醐天皇が吉野(奈良県)に遷都(南朝)した南北朝争乱が始まる1336(延元1)年に兼好は『徒然草(全234段)』を完成させた。
本格言は『徒然草』第211段より。
口語訳『何事もあてにしてはいけない。愚かな人は何かにつけ強くあてにするから、あてが外れた時に恨んだり怒ったりするのである。』

兼好法師が『徒然草』の中に遺した流言についての名言(鎌倉・室町時代の随筆家)[今週の防災格言234]

■「吉田兼好」「徒然草」に関連する防災格言内の主な記事
鴨長明「人のいとなみ、皆愚なる中に、さしも危うき京中の家を造るとて、宝を費やし、心を悩ますことは、すぐれてあぢきなくぞ侍る」(2012.05.28 防災格言)
鴨長明「恐れの中に恐るべかりけるは、ただ地震(なゐ)なりけりとこそおぼえ侍(はべ)りしか。」(2008.03.31 防災格言)
鴨長明「こころくるしみをれれば、くるしむときやすめつ、まめなれば、使つかふ。」(2020.04.20 防災格言)
兼好法師(吉田兼好)『徒然草』「よろづの事は頼むべからず。愚かなる人は、深く物を頼むゆゑに、恨み怒ることあり」(2010.01.04 防災格言)
兼好法師(吉田兼好)『徒然草』「世に語り伝ふる事、まことはあいなきにや、多くは皆、空言そらごとなり」(2012.06.04 防災格言)
北畠親房「人民の安からぬ事は時の災難なれば、神も力及ばせ給はぬにや」(『神皇正統記』より)(2015.06.08 防災格言)
北畠親房「少しの事も心に許す所あれば、大きに誤る本となる」(『神皇正統記』より)(2014.04.14 防災格言)
源為憲「もろもろの物の中に捨てがたきはおのが身より過ぎたるはなし。」(『三宝絵詞』より)(2018.03.05 防災格言)
「人間はこれ生死無常、芭蕉泡沫のさかひ」(『保元物語』より)(2015.03.23 防災格言)
楠木正成「事に臨んで恐れ、はかりごとを好んで成すは勇士のする所也。」(2014.03.31 防災格言)
「ただ、悲しかりけるは大地震なり。鳥にあらざれば空をも翔りがたく、竜にあらざれば雲にも又上りがたし」(『平家物語』巻十二より)(2014.02.10 防災格言)
「する事かたきにあらず、よくする事のかたきなり。」(『十訓抄』より)(2018.07.02 防災格言)
慈円 (鎌倉時代の天台宗僧侶)(2014.03.17 防災格言)
無住(鎌倉時代の臨済宗僧侶)(2014.08.25 防災格言)
「更に今日の命、物食はずは生くべからず。後の千のこがね更にやくなし」(『宇治拾遺物語』より)(2014.06.09 防災格言)
「昨日は他人のうれえ、今日は我上わがうえせめ。」(『平治物語』(上巻)より)(2009.05.25 防災格言)
藤原敦光「安くして危きを忘れざるは、古の炯誡なり」(2011.09.05 防災格言)
「眠たいは大事のことぞ」(『平家物語』より)(2013.01.16 店長コラム)

 

<編集長 拝>

 

[このブログのキーワード]
防災格言,格言集,名言集,格言,名言,諺,哲学,思想,人生,癒し,豆知識,防災,災害,火事,震災,地震,危機管理,非常食
みんなの防災対策を教えてアンケート募集中 非常食・防災グッズ 防災のセレクトショップ SEI SHOP セイショップ

メルマガを読む

メルマガ登録バナー
メールアドレス(PC用のみ)
お名前
※メールアドレスと名前を入力し読者登録ボタンで購読

アーカイブ

人気記事