『 よろづの事は頼むべからず。愚かなる人は、深く物を頼むゆゑに、恨み怒ることあり。 』
吉田兼好(1283〜1352 / 鎌倉・室町時代の随筆家・歌人・学者)
吉田兼好(よしだ けんこう 本名:卜部(うらべ)兼好)は日本三大随筆の一つ『徒然草(つれづれぐさ)』作者。出家し兼好法師とも呼ばれる。
平安時代より代々占いで朝廷に仕える京都吉田神社の神官の子として生まれた兼好は、30代で官職を辞し出家、比叡山で仏道修行しながら隠者生活を送った。二度の蒙古来襲により鎌倉幕府が衰退し、足利尊氏(あしかが たかうじ)らが京都に新たな天皇をたて(北朝)、後醍醐天皇が吉野(奈良県)に遷都(南朝)した南北朝争乱が始まる1336(延元1)年に兼好は『徒然草(全234段)』を完成させた。
本格言は『徒然草』第211段より。
口語訳『何事もあてにしてはいけない。愚かな人は何かにつけ強くあてにするから、あてが外れた時に恨んだり怒ったりするのである。』
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鴨長明「
兼好法師(吉田兼好)『徒然草』「よろづの事は頼むべからず。愚かなる人は、深く物を頼むゆゑに、恨み怒ることあり」(2010.01.04 防災格言)
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