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説話集『宇治拾遺物語』「後の千金」に書かれた格言(13世紀頃)[今週の防災格言339]

time 2014/06/09

説話集『宇治拾遺物語』「後の千金」に書かれた格言(13世紀頃)[今週の防災格言339]


『 更に今日の命、物食はずは生くべからず。
後の千のこがね更にやくなし。 』

『宇治拾遺物語(編者未詳)』巻十五 第一九六話「後の千金の事」より

口語訳「今日の命は、何か食べなければとても生きていけない。あとになって千両の金を得ても無益である。」
遠い先の理想を追わず、眼前の現実を救いなさい、と説いたもの。

『宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)』は、13世紀(承久2(1220)年頃)にまとめられた編者未詳の説話集。「わらしべ長者」「雀の恩返し」「こぶとりじいさん」など全197話の長短編説話が紹介されており、『今昔物語集』と並び日本古典説話集の名作として知られる。
この「後の千金」というお話は、中国故事『荘子』雑篇・外物(二)から引用されたものでもある。

■「宇治拾遺物語」に関連する防災格言内の記事
明治の文豪 徳冨蘆花(2011.09.12 防災格言)
兼好法師『徒然草』「よろづの事は頼むべからず。愚かなる人は、深く物を頼むゆゑに、恨み怒ることあり」(2010.01.04 防災格言)
吉田兼好『徒然草』「世に語り伝ふる事、まことはあいなきにや、多くは皆、空言そらごとなり」(2012.06.04 防災格言)
鴨長明『方丈記』「恐れの中に恐るべかりけるは、ただ地震なゐなりけりとこそおぼえはべりしか」(2008.03.31 防災格言)
鴨長明『方丈記』「人のいとなみ、皆愚なる中に、さしも危うき京中の家を造るとて、宝を費やし、心を悩ますことは、すぐれてあぢきなくぞ侍る」(2012.05.28 防災格言)

 

<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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