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源為憲(平安時代中期の文学者)編纂の仏教説話集「三宝絵詞」からの格言[今週の防災格言532]

time 2018/03/05

源為憲(平安時代中期の文学者)編纂の仏教説話集「三宝絵詞」からの格言[今週の防災格言532]


『 もろもろの物の中に捨てがたきは
 おのが身より過ぎたるはなし。 』

源為憲(生年不詳~1011 / 平安時代中期の文学者 正五位下・美濃守)

格言は仏教説話集『三宝絵詞(984年)』上・十一より。
《 賢(かさ)しき人は身を捨てて物の命をこそは救ふなれ 》と続く。

昔、天竺に3人の王子がおり、3人は竹林で7匹の子を産んだ痩せ細った母虎を見つける。2人の兄は自分の身を案じて虎を救うことができなかったが、釈迦の前世である末子の薩埵王子(さったおうじ)は、飢えた虎とその7匹の子のためにその身を投じて虎の命を救う。

源為憲(みなもと の ためのり)は、平安時代中期の文学者。字は澄(ちょう)。光孝天皇の第8皇子・源是恒(みなもと の これつね)の曾孫、筑前守・源忠幹の子。
三十六歌仙の一人である源順(みなもと の したごう / 911~983年)に師事し、文章生(もんじょうのしょう)から蔵人、遠江、美濃、加賀、伊賀の国守を歴任した。
詩や文章にすぐれ、冷泉天皇の第2皇女・尊子(そんし / 966~985年)のために永観2(984)年11月に仏教説話集『三宝絵詞(さんぼうえことば)』を編纂した。上巻には釈迦の前世物語(本生話=ほんじょうわ)の引用が描かれている。ほかに後の太政大臣・藤原為光の長子・誠信のために『口遊(くちずさみ)』、藤原道長の子・頼通のために『世俗諺文(げんもん)』などを書いている。
源為憲「三宝絵詞」(国宝)

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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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