『 雨ノ降リ、日ノ照ル事、時ニヨリテ、徳ナル事モアリ、
失ナル事モアルコト、シリヌベシ。 』
無住(1227〜1312 / 鎌倉時代の臨済宗僧侶 『沙石集』『雑談集』著者)
格言は著書『沙石集(1283年)』拾遺七二より。雨や太陽の自然の恵みも、時によって、利益ともなり損失ともなり、徳失並ばざることなし、である。
一円房無住道曉(いちえんぼう・むじゅう・どうぎょう)、諡号(しごう)は大円国師は、鎌倉時代後期の臨済宗聖一派の僧侶。梶原氏の出身と伝えられ、18歳で常陸国(茨城県)法音寺で出家。大和の正暦寺や西大寺で法相・律を学び、35歳で鎌倉の寿福寺に入って禅僧となった。関東や京都の諸寺で様々な宗派の修業を行い、和州菩提山正暦寺で東密を学び、京都東福寺の円爾(えんに / 1202〜1280)に師事し台密を学び、新旧諸宗を兼学し、広い学識を持つにいたる。上野長楽寺を開き、武蔵国の慈光寺の梵鐘をつくり、1262(弘長2)年に尾張長母寺(ちょうぼじ)を開創し住職となる。以来、半世紀をここで過ごし、80歳の時に寺内桃尾軒に隠居、伊勢桑名の蓮華寺で1312(正和元)年11月9日没した。和歌を好み「和歌即陀羅尼」の思想を提唱、晩年に著作活動に励み「沙石集」「妻鏡」「雑談集(ぞうだんしゅう)」などを著した。
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