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力武常次が著書『日本の危険地帯 地震と津波』に記した格言(地震学者)[今週の防災格言202]

time 2011/10/24

力武常次が著書『日本の危険地帯 地震と津波』に記した格言(地震学者)[今週の防災格言202]


『 日本海 津波なしとは が云うた 恨みぞ深き 秋田県沖 』

力武常次(1921〜2004 / 地震学者 東京大学名誉教授 東大地震研所長)

力武常次(りきたけ つねじ)氏は、東大地震研究所所長、地震予知連副会長の要職を歴任された地震予知研究の先駆者の一人。専門は地球電磁気学。地磁気による地球内部の電気伝導度構造の研究で目覚ましい成果を挙げられ、特に、地磁気の成因や地磁気反転の原因を説明した「力武モデル」で世界的に知られる地球物理学者である。地震や火山噴火の予知へ向けての研究も精力的に行い、地震の様々な前兆現象を体系的にまとめると共に、測量に基づいた科学的な地震予知研究に乗り出し、地下のひずみが一定量を超えると地震が発生することを突き止めた。

格言は著書『日本の危険地帯 地震と津波(新潮選書 1988年)』より。

曰く―――

『 1983年の日本海中部地震(M7.7)のときの新聞報道によれば「日本海沿岸には津波がない」と伝えられていたことが、死者100名を出した津波被害の原因の一つだとされている。日本海の地震で津波が起らないなどというのは全くのうそで、過去に何回も津波の経験がある。

北海道、青森、秋田、山形、新潟の日本海沖合いには、歴史上ときどき津波を伴う地震が発生している。その発生頻度が太平洋側に比べはるかに低いので「日本海には津波がない」という誤解を生じたのかもしれない。』

補足として。

日本海側の津波地震として、1833(天保4)年の山形県沖地震(庄内地震 / M7.5)では、山形県鶴岡や新潟県佐渡では津波による大被害があり、また、この時、北海道函館にも津波が到達している。また、1993(平成5)年に奥尻島で29mの大津波を記録した北海道南西沖地震(M7.8)では、日本海側の新潟県、石川県、遠くは島根県の港にまで津波被害が出ている。

■「力武常次」氏に関連する防災格言内の記事
力武常次監修の学研まんが「地震のひみつ」(1983年 学習研究社)より(2015.04.27 防災格言)
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<編集長 拝>

 

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