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中谷宇吉郎が随筆『流言蜚語』に記した格言(随筆家)[今週の防災格言101]

time 2009/10/19

中谷宇吉郎が随筆『流言蜚語』に記した格言(随筆家)[今週の防災格言101]


『 どんな確からしい筋からの話でも、流言蜚語と思って先ず間違いはない。そういう場合に「そんな馬鹿なことがあるものか」と言い切る人がないことが、一番情けないことなのである。 』

中谷宇吉郎(1900〜1962 / 物理学者 随筆家 理学博士 元北海道大学教授)

理化学研究所で寺田寅彦研究室の助手として実験物理学を志し、後に、人工雪の製作に世界で初めて成功し「雪は天から送られた手紙である」との言葉で知られた物理学者が中谷宇吉郎(なかや うきちろう)博士である。

格言は、随筆「流言蜚語(1945(昭和20)年9月)」より。
敗戦後8月24日深夜、中谷は引揚民で一杯になった連絡線に乗り本州へと渡り、大混雑した電車に乗り継ぎ、やっとの思いで東京へ着いた。2週間の苦しい旅行で中谷が得たものは「東京は大混乱だと言った噂」「小樽へソ連兵が2万上陸した」など「日本全国流言蜚語の洪水」との感慨だった。実際に東京に着いてみると東京が一番平静な街だったのである。
中谷曰く「そんなことがあるはずがない」と言い切る人があれば、流言蜚語は決して蔓延しない。しかしこの「はずがない」と立派に言い切るには、自分の考えと言うものを持つ必要がある。そしてそのことは実はかなり困難なことなのである。

■「中谷宇吉郎」博士に関連する防災格言内の記事
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■「中谷宇吉郎」「寺田寅彦」に関連する防災格言内の記事
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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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