『 身命の長養は衣食住の三つにあり。衣食住の三つは田畑山林にあり。田畑山林は人民の勤功にあり。今年の衣食は昨年の産業にあり。来年の衣食は今年の艱難にあり。年々歳々報徳を忘る可らず。 』
二宮尊徳(1787~1856 / 江戸時代の農政家・報徳思想家 通称は二宮金次郎)
『艱難(かんなん)』とは困難に遭遇し苦しみ悩むの意。
この格言は報徳の道の精神を説いた「 報徳訓 」より。
二宮尊徳(にのみや そんとく / 通称:二宮金次郎)翁は、江戸時代後期に「報徳思想」という道徳思想を説き、日本の農村復興政策を指導した農政家。戦前の国定教科書にも紹介され、各地の小学校に “薪を背負い本を読み歩く金次郎像” が多く建てられ、広く知られる。
幼少の時、酒匂川(神奈川県小田原市)の氾濫により小田原東栢山一帯に濁流が襲い、金次郎の父の田畑も流失するが、金次郎は荒地を復興させ、残った田畑を小作に出し収入の安定を図って20歳で生家再興を果たす。また、小田原藩家老・服部家に依頼された財政再建にも成功し藩内に名前が知れ渡ると、才能を買われて小田原藩大久保家の家臣となり、下野国桜町領(栃木県二宮町 現・真岡市)の経営に成果を上げた。その農村経営手法は「報徳仕法」として他の農村の規範となった。各地には金次郎を祭る「二宮神社」が建立されている。
二宮尊徳の娘文子の夫である報徳運動家・富田高慶(とみた たかよし / 1814〜1890)は、尊徳の事業と言行を『報徳記』として集成すると、明治27(1894)年、キリスト教の伝道者で文学者でもある内村鑑三(うちむら かんぞう / 1861~1930)が、報徳記の逸話を『Representative Men of Japan(邦題「代表的日本人」)』として英語で紹介、日本の文化・思想を西欧社会に発表したこの本は各国で翻訳され世界的なベストセラーとなった。
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長崎豪雨の教訓から(1982年7月23日)(中央防災会議・災害教訓の継承に関する専門調査会報告書(平成17年3月))(2021.08.16 防災格言)
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