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ヴェルナー・ロレヴィンク（1425～1502 / 中世ドイツ・カルトジオ会修道士・神学者）の著書「時の束（FASCICULUS TEMPORUM）」の名言 [今週の防災格言659]

time 2020/08/10

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ヴェルナー・ロレヴィンク（1425～1502 / 中世ドイツ・カルトジオ会修道士・神学者）の著書「時の束（FASCICULUS TEMPORUM）」の名言 [今週の防災格言659]

『戦争、疫病、そして飢饉があった。』

“Bella,pestiliencie et fames fuerunt.”

ヴェルナー・ロレヴィンク（1425～1502 / ドイツの修道士(カルトジオ会)・神学者）

格言は『時の束（原題：FASCICULUS TEMPORUM）(1470年)』より。

ヴェルナー・ロレヴィンク（Werner Rolevinck）は、15世紀のドイツの神学者で、1470年代に印刷・製本された世界最初の年代記『時の束（FASCICULUS TEMPORUM）』の著者として知られる人物。

1425年、ドイツのヴェストファーレン州ホルストマール近郊ラーアの裕福な世襲農夫ヨハン・シュルテ・ロレヴィンクの長男として生まれる。両親は彼に高等教育を受けさせ、1443～1444年には、ヨーロッパ最古の大学の一つ「ケルン大学」に入学し法律学を学んだ。
1447年、ケルンの「聖バルバラの修道院」に入り、1502年に亡くなるまで生涯をここで暮らした。カルトジオ会修道士の傍ら、仲間の修道士の啓発のための神学に関する説教集、歴史書、聖書解釈など50以上の著作を執筆したが多くは印刷されることなく残っていない。
代表作『時の束』は、天地創造とキリストの誕生からオスマン帝国第7代スルタン（皇帝）のメフメト2世が死に至る1481年までの世界史を紹介したもので、たいへん人気を博し、ラテン語、ドイツ語、フランス語、オランダ語にも翻訳され、1475年、1481年、1484年、1485年に再版され10万部のベストセラーとなった。
ロレヴィンクは、修道士としてペスト患者の世話をするなか、自らもペストに罹患し、1502年に病没したと伝えられる。

バベルの塔（時の束）
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