防災意識を育てるWEBマガジン「思則有備(しそくゆうび)」

防災意識を育てるWEBマガジン

貝原俊民が阪神淡路大震災の時に遺した格言(兵庫県知事)[今週の防災格言362]

time 2014/11/17

貝原俊民が阪神淡路大震災の時に遺した格言(兵庫県知事)[今週の防災格言362]


『 人間同士がお互いに助け合って生きているんだ、
ということを実感した時にはじめて
本当の幸せや安心を手に入れることができる。 』

貝原俊民(1933〜2014 / 阪神淡路大震災時の兵庫県知事 旧自治省官僚)

これが、私自身が阪神淡路震災の中で学んだ一番大きな教訓だった――と後年サンテレビ報道番組「ニュースシグナル」インタビュー内(「震災から14年 貝原俊民前知事インタビュー(2009年1月21日OA)」)で語ったもの。

貝原俊民(かいはら としたみ)は、神戸市直下を襲った阪神淡路大震災(1995年)時の兵庫県知事。震災では復旧・復興の陣頭指揮をとり「創造的復興」をスローガンに地元主体の復興を提唱し、兵庫県と神戸市で「阪神・淡路大震災復興基金」を創設。低家賃の復興公営住宅の建設や、被災者への国からの現金給付制度の必要性を訴え、1998(平成10)年「被災者生活再建支援法」成立に貢献した人物。
佐賀県武雄市生まれ。東京大学法学部卒業後に旧自治省入り。1970(昭和45)年、兵庫県に総務部地方課長として出向し財政課長、農林部長、総務部長などを歴任。1980(昭和55)年より兵庫県副知事を6年間務め、1986(昭和61)年に知事に初当選。以来、4期15年を務めたが、任期を1年4ヶ月残した2001(平成13)年に、妻の介護を理由に突如辞任した。会見では「震災で大きな犠牲者を出したことのけじめ」と説明。その後、公益財団法人「ひょうご震災記念21世紀研究機構」の特別顧問を務めた。2014(平成26)年11月13日、神戸市内で乗用車の後部座席に乗っていたところ自動車同士の衝突事故に遭い81歳で死去。

1995(平成7)年1月17日の早朝午前5時46分に発生した阪神淡路大震災では神戸市中央区中島通の知事公舎で就寝中に大きな揺れに遭遇した。
手記(「大震災100日の記録」(ぎょうせい 1995年12月))で《 いつになく熟睡していたところを、いきなり突き上げるような衝撃に襲われた。咄嗟に妻に声をかけて、二人とも頭から布団をかぶった。家中ガラス類の壊れる音がし、足下にはタンスが倒れてきた。近所から女性の悲鳴が聞こえてくる 》と語っている。
知事公舎から兵庫県庁までは約4km離れていたが、貝原は車が迎えに来るまで自宅待機していたため、震災当日午前8時20分頃に登庁することになった。発災から2時間半たっての「重役出勤」に批判が殺到し、また自衛隊派遣要請が午前10時と遅れたことからも「助かる命がもっとあったはず」として大きな非難を浴びることになった。
後に《 今回の震災を経験して、今までは、安全は当然のことだとして、あまり意識しない傾向があったことを反省している 》(「大震災100日の記録」(ぎょうせい 1995年12月))や《 神戸に大地震はない、という俗説に惑わされ、地震対策が十分でなかった。初動体制は県民の期待を裏切るものだった 》(「兵庫県知事の阪神・淡路大震災 15年の記録」(丸善 2009年))など率直に反省を吐露してもいるが、《 県庁がアンコントロール。ハンドルを握っても動かないという状態だった 》(震災から14年 貝原俊民前知事インタビュー 2009年)《 県庁は通信システムや災害対策の部屋が壊れ、情報空白、交信途絶の状態だった。当時の状況の中で最善の対応をしたと自負している 》(阪神・淡路大震災の教訓 小冊子)など当時の状況を釈明する度に、不可抗力の災害だったと理解を示す人もいる一方で「弁解がましい」という批判も多く寄せられている。

■「貝原俊民」に関連する防災格言内の記事
政治家 村山富市 (阪神淡路震災時の内閣総理大臣)(2007.12.31 防災格言)
政治家 後藤田正晴(2010.11.29 防災格言)
政治家・池端清一(2008.01.07 防災格言)
鳥取県知事 片山善博(2014.1.27 防災格言)
宮城県知事 村井嘉浩(2013.10.14 防災格言)
東京都知事 鈴木俊一(2008.10.13 防災格言)
神奈川県知事 安河内麻吉(2008.04.28 防災格言)
新潟県知事 泉田裕彦(2012.02.20 防災格言)
初代東京都知事 安井誠一郎(2009.08.10 防災格言)
東京都知事 後藤新平(2010.04.26 防災格言)
岩手県知事 石黒英彦(2013.06.10 防災格言)
東京都知事 石原慎太郎(2013.07.22 防災格言)
愛知県知事 桑原幹根(2014.09.15 防災格言)
岡村正吉(1977年有珠山噴火時の北海道虻田郡虻田町長)(2012.07.16 防災格言)
ロバート・ボッシュ (ドイツの実業家)(2011.12.12 防災格言)

■「阪神淡路大震災」に関連する防災格言内の記事
遠藤勝裕 (震災時の日本銀行神戸支店長)(2017.05.15 防災格言)
実業家 瀬島龍三 (伊藤忠商事会長)(2017.02.13 防災格言)
余禄(毎日新聞 1995年1月18日朝刊)より(2016.01.18 防災格言)
天声人語(朝日新聞 1995年1月27日朝刊)(2009.01.19 防災格言)
兵庫県知事 貝原俊民(2014.11.01 防災格言)
牧師 草地賢一(2011.08.29 防災格言)
FEMA長官 ジェームズ・L・ウィット(2010.01.11 防災格言)
気象庁長官 和達清夫(2007.12.03 防災格言)
防衛事務次官 依田智治(2007.12.10 防災格言)
美智子皇后陛下(2010.10.18 防災格言)
政治家 後藤田正晴(2010.11.29 防災格言)
政治家・村山富市(2007.12.31 防災格言)
政治家・池端清一(2008.01.07 防災格言)
政治家・鳩山由紀夫(2009.08.31 防災格言)
東京都知事 鈴木俊一(2008.10.13 防災格言)
元社団法人・全国産業廃棄物連合会技術部長 高橋壽正(2012.01.16 防災格言)
建築学者 早川和男(2014.06.16 防災格言)
作家 司馬遼太郎(2015.01.12 防災格言)
推理作家 斎藤栄(2014.03.03 防災格言)
指揮者 朝比奈隆(2014.03.10 防災格言)
指揮者 岩城宏之(2008.02.18 防災格言)
作家 筒井康隆(2013.02.18 防災格言)
作詞家 阿久悠(2013.06.17 防災格言)
放送作家 藤本義一(2011.01.17 防災格言)
作家 小松左京(2011.08.01 防災格言)
(2013.07.29 防災格言)
作家 藤原智美(2013.08.12 防災格言)
作家 陳舜臣(2015.01.26 防災格言)
映画監督 大森一樹(2013.04.08 防災格言)
ニュースキャスター 筑紫哲也(2009.09.21 防災格言)
作家 伊集院静(2012.02.27 防災格言)
映画監督・白羽弥仁(2008.01.21 防災格言)
将棋棋士・谷川浩司(2013.03.04 防災格言)
医師・西村明儒(2009.12.21 防災格言)
落語家・六代目 桂文枝(桂三枝)(2015.01.19 防災格言)
プロテニスプレーヤー 沢松奈生子(2008.1.14 防災格言)
MLB選手 イチロー(2013.08.26 防災格言)
中内功・ダイエー創業者(2009.09.07 防災格言)
本田宗一郎・ホンダ創業者(2012.12.31 防災格言)
秋山富一・住友商事会長(2013.09.02 防災格言)
領木新一郎・大阪ガス元会長(2008.11.03 防災格言)
久我 徹・博報堂関西支社長(2009.04.06 防災格言)
元台湾総統 李登輝(2015.07.13 防災格言)
ラジオパーソナリティー 永六輔(2016.07.18 防災格言)
科学評論家・元NHK解説委員 村野賢哉(2016.08.08 防災格言)
美術史家・西川杏太郎(2017.01.16 防災格言)
川柳作家・時実新子(2017.01.23 防災格言)
芸術評論家・多木浩二(2013.01.14 防災格言)
阪神淡路震災より18年(2013.01.17 編集長コラム)

 

<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

[このブログのキーワード]
防災格言,格言集,名言集,格言,名言,諺,哲学,思想,人生,癒し,豆知識,防災,災害,火事,震災,地震,危機管理
メルマガ登録バナー
E-mail
お名前
※メールアドレスと名前を入力し読者登録ボタンで購読

アーカイブ