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山田恵諦(1895〜1994 / 天台宗僧侶 第253世天台座主)の著書『和して同せず』の名言 [今週の防災格言225]

time 2012/04/02

山田恵諦(1895〜1994 / 天台宗僧侶 第253世天台座主)の著書『和して同せず』の名言 [今週の防災格言225]


有為天変ういてんぺんは、この娑婆世界の習わし。平均的にいくものではないからです。少々長い目で見れば、天候不順であることの方が当然で、不順でないことが不順であり、異変となるわけです。 』

山田恵諦(1895〜1994 / 天台宗僧侶 第253世天台座主)

格言は著書『和して同せず(大和出版 1993年)』第五章「家庭宗教」が世界宗教となる日、より。仏教の「輪廻転生(りんねてんしょう)」「三世思想」の考え方について述べたもの。

曰く―――

『 私たちは、一日が終わって暗い夜が訪れても、誰も不安には思わない。一晩眠って目を覚ませば、また明るい朝がきて、生まれ変わった自分があるということを知っているから安心なのです。そのように考えて、人生を送ったらよい。先祖から受け継がれた自分があるように、自分を受け継いでいく子孫がいる。血も心も受け継がれていく。あるいは、自分自身の心もまた、必ずどこかに生まれ変わり、やり残したことを続けることができる。

有為天変(ういてんぺん)は、この娑婆世界の習わし。平均的にいくものではないからです。
たとえば、最近は、どうも天候が不順であるという。その原因として、人類による環境破壊、地球破壊が考えられるという。確かに、そういう面はあります。これはさまざまな角度から正していかなければなりません。

しかし、それが理想通りに運んだとしても、地球の環境を人間にとって都合のいいように、”固定”することができるかと言うたら、そんなことはできやしない。絶対にできない。少々長い目で見れば、天候不順であることの方が当然で、不順でないことが不順であり、異変となるわけです。

その意味で、現実を固定化して考え、その延長線上に未来を描いても仕方がない。大切なのは、そうした娑婆世界の情況や環境に左右されない、正しい心、信念を持つことでしょう。

その信念に基づいて、何か一つのことを成し遂げようとする気構えが尊い。
やることが大っきいか、小っさいかなんてことを考える必要はない。一つの光る玉を、精魂込めて磨き上げる。それでいい。必ずやその玉は輝きを失わず、後々の世に受け継がれていくでしょう。それが本当の意味で”生きる”ということであろうと思います。 』

天台宗僧侶・山田恵諦(やまだ えたい)猊下は、昭和49(1974)年12月1日に第253代目の比叡山天台座主に就任すると、その翌年から積極的に海外に出て、中国、アメリカ、ポーランド、イタリア、ベルギーなど世界の様々な宗教者と交流。日本の全宗教が集う日本宗教代表者名誉議長を務め、昭和62(1987)年8月に仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、シーク教、儒教の世界七大宗教の代表者24名と、国内宗教代表者含め600名の宗教者が一堂に会し世界平和を祈願した「比叡山宗教サミット」を開催し成功に導いた。また「一隅を照らす運動」を推進するなど、たいへん行動的なことから「空飛ぶお座主」の異名を奉られた。仏教伝道功労賞(昭和60年)、庭野平和賞(平成元年)受賞。平成6(1994)年2月22日に数えで100歳で遷化。

尚、山田恵諦は著者(平井敬也)の母方の祖母(東北の五十嵐家)の親戚筋で、祖母の末娘となる私の母は氏にたいへん可愛がられたそうである。

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<編集長 拝>

 

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