![禅僧 渡辺南隠が『将来之宗教』に記した格言(臨済宗僧侶)[今週の防災格言144]](https://shisokuyubi.com/wp/wp-content/uploads/2017/12/bousaikakugen.jpg)
『 智恵があって、ああしよう、こうしようと焦ったところで、時が来ねば何事も出来ぬ。己れの足下がきまらんによって、あせりあせって死んでしまはにゃならんぞえ。 』
渡辺南隠(1834〜1904 / 幕末明治期の臨済宗僧侶 禅僧として白山道場を開単)
近世の名僧・渡辺南隠(わたなべ なんいん / 南隠全愚・渡辺全愚(ぜんぐ) )禅師は、儒学者の広瀬淡窓(ひろせ たんそう / 1782〜1856)に師事し儒学を修め、後に出家し、明治17(1884)年、山岡鉄舟(やまおか てっしゅう / 1836〜1888)の招きで、鉄舟が明治維新に殉死した菩提を弔うために建立した東京谷中の全生庵に入った。後年、東京白山の竜雲院に移り、坐禅道場「白山(はくさん)道場」を開単。
この格言は「将来之宗教」(1903(明治36)年 新仏教徒同志会編)より。
南隠禅師曰く、ある軍人の話として、やれ軍はこうだああだと、いつも理屈を言っている奴に限って、戦場では震えている始末。逆に、この人はどうするのだろうと思う様な者が、意外の働きをする。つまり、基本が定まらないような状態では、何事もできやしないという例え。
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