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広瀬淡窓 が著書『淡窓詩話』に書き記した格言(江戸後期の儒学者)[今週の防災格言386]

time 2015/05/04

広瀬淡窓 が著書『淡窓詩話』に書き記した格言(江戸後期の儒学者)[今週の防災格言386]


『 天下に広く流行する説は、その説必ず浅近せんきんにして一偏いっぺんなり。
かくごとくならざれば、中下等ちゅうかとうの人を引き入るることあたわず。 』

広瀬淡窓(1782〜1856 / 江戸後期の儒者・教育家)

格言は『淡窓詩話(明治16年刊)』上巻の「論詩」について述べた項より。

「浅近にして一偏」とは、浅薄で偏っている、の意。
浅薄で偏っているからこそ、俗人に受け入れられ流行する、と説いている。

原文に曰く――。

《 天下ニ廣ク流行スル説ハ。其説必ス浅近(せんきん)ニシテ一偏(いっぺん)ナリ。如此(かくのごとく)ナラザレバ。中下等(ちゅうかとう)ノ人ヲ引キ入ルゝコト能(あた)ハズ。予ガ如キ漠然タル説ハ。迚(とて)モ人ノ耳ニ入ラズ。是亦子莫カ中ヲ執リテ權ナキノ類ナルベシト。自ラ一笑シテ止ミヌ。》

広瀬淡窓(ひろせ たんそう)は、江戸時代後期の儒学者。「敬天思想」を提起したことで知られる。
豊後国日田郡豆田町魚町(現大分県日田市)の両替商、博多屋三郎右衛門の長男として生れたが、病気がちであったため家業を弟に譲り、自らは教育者を志し、多くの瞑想によって独自の学問を生み出した。1805(文化2)年に私塾「咸宜園(かんぎえん)」を豊後国日田郡堀田村に創設。門下からは、大村益次郎、高野長英、長三洲らを輩出するなど、全国各地から集まった塾生は4,000人を数える日本最大級の私塾となる。主な著書に「約言」「淡窓詩話」など。安政3年(1856)歿、75才。
大分県日田市長、郵政大臣を歴任した衆議院議員・広瀬正雄やテレビ朝日会長などを務めた広瀬道貞、現大分県知事の広瀬勝貞らは、日田広瀬家として今に続く広瀬淡窓の末裔にあたる。

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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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