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ジャレド・ダイアモンド(アメリカの人類生態学者 UCLA教授)の朝日新聞社「コロナ後の世界を語る」インタビュー記事の名言 [今週の防災格言680]

time 2021/01/04

ジャレド・ダイアモンド(アメリカの人類生態学者 UCLA教授)の朝日新聞社「コロナ後の世界を語る」インタビュー記事の名言 [今週の防災格言680]

『 第一は、国家が危機的な状況にあるという事実を認めること。第二は、自ら行動する責任を受け入れること。第三は、他国の成功例を見習うこと。第四は、他国からの援助を受けること。そして最も重要な第五のポイントは、このパンデミックを将来の危機に対処するためのモデルとすること。 』

ジャレド・ダイアモンド(1937~ / アメリカの人類生態学者 カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授)

格言は、朝日新聞社編『コロナ後の世界を語る:現代の知性たちの視線』(朝日新聞社 2020年8月)『ジャレド・ダイアモンド インタビュー:コロナを克服する国家の条件とは?日本の対応とは?』より。「新型コロナ危機にあたって重要なポイントは何ですか?」の質問に答えたもの。
(初出:朝日新聞デジタル連載 2020年5月8日配信記事・インタビューア 太田啓之)

曰く――――。

《 第一は、国家が危機的な状況にあるという事実、それ自体を認めること。危機の認識がなければ、解決へと向かうことはできません。中国は新型コロナが蔓延し始めた当初、危機自体を認めなかったためにパンデミックを防げなかった。米国でもミシシッピ州やテキサス州、フロリダ州知事、そしてトランプ大統領はパンデミックを否定し、それが裏目に出ました。
第二は、自ら行動する責任を受け入れること。もし政府や人々が祈るだけで行動しなければ、問題は解決できません。中国は自らの責任を受け入れ、厳しい対策に踏み切るまでに一ヶ月を要しました。トランプ大統領は米国がなすべきことをする責任をいまだに認めず、中国批判に多くの時間を費やしています。
第三は、他国の成功例を見習うこと。第四は、他国からの援助を受けること。そして最も重要な第五のポイントは、このパンデミックを将来の危機に対処するためのモデルとすることです。 》

ジャレド・ダイアモンド(Jared Mason Diamond)は、アメリカ合衆国の生物学者・地理学者・文化人類学者・鳥類学者で、ポピュラーサイエンス(通俗科学)の分野の国際的ベストセラー作家として知られる人物。
人類の進化と現代社会との関連性を検証した1991年の著書『The Third Chimpanzee(邦題:若い読者のための第三のチンパンジー:人間という動物の進化と未来)』で注目され、この本でローヌ=プーランク科学書賞とロサンゼルス・タイムズ図書賞を受賞。その後、文明の進歩と環境の格差の関係について述べた1997年刊行『Guns, Germs, and Steel(邦題:銃・病原菌・鉄)』がピュリッツァー賞を受賞し、世界的ベストセラーとなった。主な著書に『銃・病原菌・鉄』(草思社 2013年)、『文明崩壊』(草思社 2013年)、『昨日までの世界―文明の源流と人類の未来』(日経BP 2013年)、『危機と人類』(日経BP 2019年)など。

1937年9月10日、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンでベッサラビア出身のユダヤ系移民の両親のもとに生まれる。父親は医者で、母親は教師(言語学者・ピアニスト)だった。
ボストンのロックスベリーラテン校を経て、1958年にハーバード大学で生化学学士号、1961年にケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで生理学の博士号を取得。その後、生理学者として分子生理学の研究を続け、平行して進化生物学・生物地理学の研究とニューギニアなどでフィールドワークを行なった。1968年にはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部の生理学教授に就任。50歳代でUCLAの地理学教授に就任し現職。アメリカ芸術科学アカデミー会員。全米科学アカデミー会員。
主な受賞歴に、米国消化器病学会特別功労賞(1975年)、コスモス国際賞(1998年)、タイラー環境賞(2001年)、ディクソン賞科学部門(2006年)など。

Jared Diamond speaking at University College London, 2013. via Wikipedia

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ウイリアム・ハスラー(1868~1931 / 医学者 サンフランシスコ市保健委員会委員長)(2020.06.22 防災格言)

 

<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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