『 学んだことがすべて忘れられたときに残る
“何か” が、教育の成果である。 』
” Education is what survives when
what has been learned has been forgotten. ”
バラス・スキナー(1904〜1990 / 米国の心理学者 ハーバード大学終身教授)
格言は、科学誌「New Scientist(1964年5月21日号)」掲載の論文「New method and new aims in teaching」より。翻訳は晴山陽一「すごい言葉―実践的名句323選(文春新書 2004年)」から。
バラス・フレデリック・スキナー(Burrhus Frederick Skinner / B.F.スキナー)は、アメリカ合衆国の心理学者で、行動分析学(Behavior Analysis)の先駆者として知られる人物。
2002年6月のアメリカ心理学会の調査では、20世紀における最も影響力のある心理学者としても紹介されている。(”Eminent psychologists of the 20th century” : American Psychological Association, July/August 2002, Vol33, No.7 )
1904(明治37)年3月20日、ペンシルベニア州サスケハンナ生まれ。父親は弁護士。2歳年下の弟は16歳のときに脳出血で亡くなっている。無神論者となったスキナーは、当初、作家を目指しニューヨーク州のハミルトン・カレッジへと通い、1926(昭和元)年に卒業し学士号を得た後、ハーバード大学へと進み、心理学者ジョン・ワトソン(John Broadus Watson / 1878〜1958)博士の「行動主義」と出会うことになる。1931(昭和6)年、ハーバード大学で博士号を取得後、ミネソタ大学やインディアナ大学心理学科教授を経て、1948(昭和23)年よりハーバード大学心理学科教授。1958(昭和33)年から1974(昭和49)年に引退するまでハーバード大学終身教授となった。
「スキナー箱(Skinner box)」を開発し、動物の学習行動(オペラント条件づけ)の研究を行い、この成果に基づいて人間の学習行動、言語条件づけなどの研究に発展、教育機器「ティーチング・マシン(Teaching Machine)」を開発しプログラム学習を利用した臨床技術、行動療法など多方面にわたる大きな業績を残した。1990(平成2)年8月18日、白血病により86歳で死去。1968(昭和43)年、ジョンソン大統領よりアメリカ国家科学賞(生物科学部門)を授与された。
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