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ジョージ・W・ブッシュ(1946~ / 第43代アメリカ合衆国大統領)がスマトラ島沖地震(インド洋大津波)の際に述べた演説と名言 [今週の防災格言572]

time 2018/12/10

ジョージ・W・ブッシュ(1946~ / 第43代アメリカ合衆国大統領)がスマトラ島沖地震(インド洋大津波)の際に述べた演説と名言 [今週の防災格言572]

『 個人でできる最も重要な貢献は、現金をだすことである。 』

“The most important contribution a person can make is cash. “

ジョージ・W・ブッシュ(1946~ / アメリカ合衆国大統領(第43代))

2004年12月26日、インドネシアのスマトラ島北西沖のインド洋でマグニチュード9.1の超巨大地震が発生した。
平均10メートル、最大で34メートルの大津波がインド洋沿岸を襲い死者227,898人をだす大災厄となった。

この「スマトラ島沖地震(インド洋大津波)」により、2,900人の行方不明者を数えたアメリカ合衆国政府は、約3億5000万ドル(約364億円)の援助を約束した。

格言は、震災から12日後となる2005年1月6日、ブッシュ大統領がイリノイ州コリンズビルで行った演説から。

このなかでブッシュ大統領は、米軍の「英雄的な救援活動」を称賛し、自身も個人的に救援活動のために一万ドルを寄付したことを述べて、アメリカ国民にも「財布を開け続ける」ように促した。

演説は《 アメリカには大きな寛大さがある ( “There’s huge generosity here in America.” ) 》と続くが、アフガニスタン進攻、イラク進攻の戦費(約1,300億ドル)とその追加予算(約1,000億ドル)、ブッシュ大統領がパーティなどで集めた個人献金(約10億円)などと比較されることになりその後の批判にも繋がった。

ジョージ・ウォーカー・ブッシュ(George Walker Bush)は、第46代テキサス州知事(1995~2000年)、第43代アメリカ合衆国大統領(2001~2009年)を歴任した合衆国政治家。通称「子ブッシュ」。

1946年7月6日、コネチカット州ニューヘイブンで四人兄弟の長男として生まれる。父親は1989年から1993年まで第41代アメリカ合衆国大統領となったジョージ・H・W・ブッシュ(1924~2018)。実弟はフロリダ州知事のジェブ・ブッシュ。祖父はコネチカット州選出上院議員プレスコット・ブッシュ。ブッシュ家はイギリス王室に連なる家柄で、3世代にわたり、2人の大統領、1人の副大統領、2人の州知事、1人の上院議員、その他多数の銀行家や実業家を輩出した名門一族である。
マサチューセッツ州のフィリップス・アカデミー、イェール大学を経て、ハーバード大学大学院でMBA取得。テキサス州のブッシュ家が経営する石油会社で働き、1994年にテキサス知事選挙で当選。2000年の大統領選挙で共和党候補として大統領に就任した。
任期中となる2001年9月11日、同時多発テロ事件が発生。国連安保理決議で国際社会からの支持を得て「テロとの戦い」を発表。「パトリオット法(米国愛国者法)」を成立させ、アフガニスタン侵攻によりタリバン政権を壊滅させた。
2002年の一般教書演説でイラク・イラン・北朝鮮を名指しで「大量破壊兵器を開発保有するならず者国家(悪の枢軸発言)」として非難し、2003年にイラク(サダム・フセイン政権)を進攻したが、大量破壊兵器の発見はできなかった。
「イラク戦争の正当性」への疑念が広がるなかで、2004年に大統領に再任するが、2005年のハリケーン・カトリーナ災害に際し政府の対応の遅れ、2007年のサブプライムローン問題による世界同時不況への混乱から激しい批判を受け、2001年のテロ事件直後に91%を獲得した支持率は、2008年には19%にまで低下。CIA(米中央情報局)による情報操作が疑われた「プレイム事件」、閣僚の不祥事や原油高による経済への不満もあって政権批判は止むことがなかった。2009年1月20日、任期満了により大統領を退任。
東日本大震災後の2011年4月より日本経済新聞連載「私の履歴書」の執筆を担当し、原稿料の全額を東日本大震災の孤児支援(あしなが育英会)へ寄付している。


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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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