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マイケル・ポーラン(アメリカのジャーナリスト カリフォルニア大学教授)が著書『The Botany of Desire: A Plant’s-Eye View of the World』に記したアイルランドを襲ったジャガイモ飢饉についての名言 [今週の防災格言248]

time 2012/09/10

マイケル・ポーラン(アメリカのジャーナリスト カリフォルニア大学教授)が著書『The Botany of Desire: A Plant’s-Eye View of the World』に記したアイルランドを襲ったジャガイモ飢饉についての名言 [今週の防災格言248]


『 アイルランドを襲った飢饉は、単一栽培モノカルチャーに関する史上最大の実験であり、同時にその愚かさをもっとも雄弁に語る事例ともなった。 』

” Ireland’s was surely the biggest experiment in monoculture ever attempted and surely the most convincing proof of its folly.”

マイケル・ポーラン(1955~ / ジャーナリスト カリフォルニア大学教授)

格言は、19世紀にアイルランドの人口を激減させたジャガイモ飢饉(The Great Irish Potato Famine of the 1840s)について著書「The Botany of Desire: A Plant’s-Eye View of the World(2001年 邦題「欲望の植物誌―人をあやつる4つの植物(西田佐知子訳 八坂書房 2003年)」)」の中で述べたもの。

1845年9月、アイルランド全域で、主食として栽培されていたジャガイモの葉が、突然黒く変色し腐敗するという疫病に見舞われた。フィトフィトラ菌によるジャガイモ胴枯病(どうがれびょう=Phytophthera infestans)である。
疫病は翌年も蔓延し、ジャガイモ単作(モノカルチャー)に過度に依存していたアイルランド農業は、実に生産高の9割以上を失い壊滅する。ところが、宗主国のイギリス政府は、何ら救済策を打ち出さなかったため、アイルランド全土は遂に大飢饉に襲われてしまった。
当時、アイルランドで800万人以上を数えた人口のうち、150万人が餓死し、200万人が食べ物を求め、アメリカやカナダに大量移住を余儀なくされた。
この「ジャガイモ飢饉(1845~1849年)」はヨーロッパの現在のアイルランド人口激減(アイルランド共和国と英領北アイルランドを合わせた現在の人口は600万人)の原因でもあり、この時の宗主国イギリスへの不満が後のアイルランド独立運動のきっかけとなったとも言われる。

マイケル・ポーラン(Michael Pollan)氏は、米国ニューヨーク・ロングアイランド生まれのジャーナリスト。 カリフォルニア大学バークレー校科学環境ジャーナリズム教授。食糧や農業、ガーデニングに関する著作を多く手がけ、ジェームス・ビアード賞、ジョン・ボローズ賞、QPBニュー・ビジョン賞、ロイター&国際自然保護連合環境ジャーナリズム・グローバル賞、全米人道協会ジェネシス賞など数々の賞を受賞している。

※日本語の格言は、内容補足の必要性から訳書原文にはなかった言葉を、私(編集主幹)の方で足しております。

Michael Pollan at Chez Panisse in 2020 by Christopher Michel

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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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