思則有備(しそくゆうび)思えばすなわち備えあり

防災意識を育てるWEBマガジン

伊藤仁斎が著書『古学先生文集』に記した格言(儒学者)[今週の防災格言467]

time 2016/11/28

伊藤仁斎が著書『古学先生文集』に記した格言(儒学者)[今週の防災格言467]


『 人に大患たいかんさんり。
曰くまどい、曰くうれい、曰くおそれ。 』

伊藤仁斎(1627〜1705 / 江戸初期の儒学者・思想家 古義学派の祖)

格言は「古学先生文集」巻二(享保2(1717)年)より。
中国の故事成語『 智者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず (「論語」子空篇)』より引用したもの。

伊藤仁斎(いとう じんさい)は、江戸時代初期に活躍した儒者で古学派(堀川学派)の祖となった人物。

寛永4(1627)年7月20日、京都堀川の裕福な商家の生まれ。幼名は源七、字は源佐(げんすけ)、名は維(これえだ)。通称、鶴屋七右衛門。
家人に望まれた医師となることを嫌って儒学者を志し、朱子学を独学で修めた。のちに「論語」や「孟子」の原典に帰ることを唱え、相愛を徳目の第一として、寛文2(1662)年に京都堀川の自宅に「古義堂」を開塾。自由で実践的な学風の塾には、門弟が三千人集まったという。諸侯の招きに応ずることなく終生を町学者として過ごし、宝永2(1705)年3月12日、79歳で死去した。妻の嘉那は尾形光琳・乾山の従姉で、長男の伊藤東涯(1670〜1736)は私塾古義堂の2代目となった。
主な著書に『語孟字義』『童子問』『大学定本』『中庸発揮』『論語古義』『孟子古義』『古学先生文集・詩集』など。

■「伊藤仁斎」に関連する防災格言内の記事
藤原惺窩 (戦国時代から江戸初期の儒学者)(2009.08.24 防災格言)
林羅山 (江戸初期の儒学者・朱子学者 徳川家康以下4代の将軍の侍講)(2012.8.6 防災格言)
中江藤樹 (江戸初期の儒学者・陽明学者)(2010.11.22 防災格言)
安東省庵 (江戸初期の儒学者)(2011.08.08 防災格言)
中根東里 (江戸中期の儒学者・陽明学者)(2010.03.22 防災格言)
荻生徂徠 (江戸中期の儒学者)(2010.8.2 防災格言)
新井白石 (江戸中期の儒学者・朱子学者 六代将軍・徳川家宣の侍講)(2013.05.06 防災格言)
室鳩巣 (江戸中期の儒学者 徳川家宣、家継、吉宗ら3代の将軍の侍講)(2013.04.29 防災格言)
広瀬淡窓 (江戸後期の儒学者)(2015.05.04 防災格言)
佐藤一斉 (幕末の儒学者・漢学者)(2011.05.16 防災格言)

■中国故事に関連する防災格言内の記事
安きにありて危うきを思う(居安思危)備えあれば憂いなし(有備無患)(2008.11.10 防災格言)
ことあらかじめすればすなわち、あらかじめせざればすなわはいす(事予則立、不予則廃)(2016.09.26 防災格言)
わざわいのぞみてうれいわするれば、うれいかならこれおよばん。(臨禍忘憂、憂必及之)(2016.6.6 防災格言)
易経 繋辞下伝「安くして危うきを忘れず(安而不忘危)」(2009.11.9 防災格言)
孔子:「人、遠慮なければ、必ず近憂あり(無遠慮、必有近憂)」(2009.1.12 防災格言)
孔子:苛政猛於虎也(苛政は虎より猛なり)(2005.4.13 編集長コラム)
安くして危きを忘れざるは、古の炯誡なり(安不忘危、古之炯誡也)(2011.09.05 防災格言)
天下のわざわいは、多くは隠れてりてにわかに至り〜(呂新吾『呻吟語』より)(2013.04.15 防災格言)
前慮ぜんりょさだまらずんば、後に大患たいかん有り(前慮不定、後有大患)(2015.12.14 防災格言)
いたってのちおそるるは、まことらず(禍至後懼、是誠不知)(2015.12.28 防災格言)
前事ぜんじわすれざるは、後事こうじなり。(前事之不忘、後事之師也)(2016.01.11 防災格言)
水をふさぐにみなもとよりせざれば、かならながる(塞水不自其源、必復流)(2016.07.11 防災格言)

 

<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

[このブログのキーワード]
防災格言,格言集,名言集,格言,名言,諺,哲学,思想,人生,癒し,豆知識,防災,災害,火事,震災,地震,危機管理
メルマガ登録バナー
E-mail
お名前
※メールアドレスと名前を入力し読者登録ボタンで購読

アーカイブ