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呂新吾が『呻吟語 応務篇』に記した格言(中国明の哲学者)[今週の防災格言279]

time 2013/04/15

呂新吾が『呻吟語 応務篇』に記した格言(中国明の哲学者)[今週の防災格言279]


『 天下のわざわいは、多くは隠れてりてにわかに至り、
あるいたまたげきしてついる。
隠れてなる者はあらかじふせぐことをたっとび、
たまたげきする者は堅忍けんにんたっとぶ。 』

” 天下之禍多隱成而卒至、或偶激而遂成。
隱成者貴預防、偶激者貴堅忍。 “

呂新吾(1536〜1618 / 中国・明代の官僚・哲学者 代表作『呻吟語』)

口語訳――――『 不幸な出来事は、裏で進行していたものが急に表に出てくるか、あるいは、ふとしたキッカケで表に現われてくることが多い。裏で進行しているものに対しては、早めに手立てを講じる必要があるし、ふとしたキッカケで現われてくるものに対しては、辛抱強く対処する以外に道はない。 』

格言は『呻吟語 応務篇』より。翻訳の出典は、中国文学者・守屋洋著『新訳 呻吟語 〜リーダーとして資質を高める経世済民の書(PHP研究所 2012年)』から。

呂新吾(りょしんご / 名は坤(こん))は河南省寧陵沙随出身の哲学者。
今から4百数十年前の明の時代の人物で、科挙の試験に合格して官途につき、最後は中央政府高官にまで出世した。正義派官僚として忌憚の無い意見を主張してやまなかったこともあり、左遷の憂き目にあうことも多く、晩年は官界に見切りをつけ隠棲し、著述や弟子に儒学を講じた。
自身の30年に及ぶ経験をもとに万暦21(1593)年に書かれた処世哲学書『呻吟語(しんぎんご)』は、西郷隆盛(1828〜1877)や思想家・安岡正篤(やすおか まさひろ / 1898〜1983)の座右の銘にも引用されている。

■「中国古典」に関連する防災格言内の記事
安きにありて危うきを思う(居安思危)備えあれば憂いなし(有備無患)(2008.11.10 防災格言)
易経 繋辞下伝「安くして危うきを忘れず(安而不忘危)」(2009.11.9 防災格言)
「人、遠慮なければ、必ず近憂あり(無遠慮、必有近憂)」(2009.1.12 防災格言)
苛政猛於虎也(苛政は虎より猛なり)(2005.4.13 編集長コラム)
安くして危きを忘れざるは、古の炯誡なり(安不忘危、古之炯誡也)(2011.09.05 防災格言)
前慮ぜんりょさだまらずんば、後に大患たいかん有り(前慮不定、後有大患)(2015.12.14 防災格言)
いたってのちおそるるは、まことらず(禍至後懼、是誠不知)(2015.12.28 防災格言)
前事ぜんじわすれざるは、後事こうじなり。(前事之不忘、後事之師也)(2016.01.11 防災格言)

 

<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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