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中国故事『中庸』に記された子思(BC483~BC402 / 中国・春秋戦国時代の儒者 孔子の孫)の名言 [今週の防災格言458]

time 2016/09/26

中国故事『中庸』に記された子思(BC483~BC402 / 中国・春秋戦国時代の儒者 孔子の孫)の名言 [今週の防災格言458]

ことあらかじめすればすなわち、あらかじめせざればすなわはいす。 』

” 事予則立、不予則廃。 “

 

子思(BC483~BC402 / 中国・春秋戦国時代の儒者 孔子の孫)

 

格言は中国故事『中庸』ニ〇章より。

口語訳「何事もあらかじめ準備をしておけば困ることはないが、前もって準備するという考えがなければ必ず失敗する。」の意。「備えあれば憂いなし(有備無患)」の類語。

子思(しし)は、中国・春秋戦国時代の著名な思想家で、儒家の主な代表人物の一人。孔子の長男・孔鯉(こうり 字:伯魚 / BC532〜BC483)の息子として河南南陽原籍に生まれる。姓は孔、字は子思、敬称は子思子。
幼くして父と祖父を失ったため孔子の高弟だった曾子(そうし / 四聖の一人)に学び、儒家の道を極めた。各国を遊学したのち、魯(現山東省)の君主・穆公に仕えたという。
儒教の基本経典である『論語』『孟子』『大学』『中庸』の四書のうち『中庸(ちゅうよう)』の著者として古代から伝えられている人物だが、著作の『子思子』二十三篇は宋の時代にすでに散逸してしまい現存しておらず、その残存部分が『中庸』といわれている。






■「中庸」等の中国故事に関連する防災格言内の記事
安きにありて危うきを思う(居安思危)備えあれば憂いなし(有備無患)(2008.11.10 防災格言)
ことあらかじめすればすなわち、あらかじめせざればすなわはいす(事予則立、不予則廃)(2016.09.26 防災格言)
わざわいのぞみてうれいわするれば、うれいかならこれおよばん。(臨禍忘憂、憂必及之)(2016.6.6 防災格言)
易経 繋辞下伝「安くして危うきを忘れず(安而不忘危)」(2009.11.9 防災格言)
孔子:「人、遠慮なければ、必ず近憂あり(無遠慮、必有近憂)」(2009.1.12 防災格言)
孔子:苛政猛於虎也(苛政は虎より猛なり)(2005.4.13 店長コラム)
天下のわざわいは、多くは隠れてりてにわかに至り~(呂新吾『呻吟語』より)(2013.04.15 防災格言)
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いたってのちおそるるは、まことらず(禍至後懼、是誠不知)(柳宗元『誡懼箴』より)(2015.12.28 防災格言)
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あめわりてみちはらい、みずれてはしす。(中国古典『国語』周語中より)(2019.09.16 防災格言)
水をふさぐにみなもとよりせざれば、かならながる(塞水不自其源、必復流)(2016.07.11 防災格言)
墨子「安居あんきょなきにあらず、我に安心あんしんなきなり。」(比無安居也、我無安心也)(2014.06.02 防災格言)
蘇軾「安心は是れ薬、更に方無し。」(安心是薬更無方)(2014.05.19 防災格言)
荀子「ふくきよりちょうなるはし。」(福莫長於無禍)(2018.05.14 防災格言)
安くして危きを忘れざるは、古の炯誡なり(安不忘危、古之炯誡也)(2011.09.05 防災格言)
積善の家には必ず余慶あり(積善之家必有餘慶)、積不善の家には必ず余殃あり(積不善之家必有餘殃)。『易経』坤・文言伝より(2018.10.22 防災格言)
孟子・公孫丑篇上「飢える者は食をなし易く、渇する者は飲をなし易し(飢者易為食、渇者易為飲)」(2019.02.04 防災格言)
洪応明「菜根譚」より「てん機緘きかんはかられず。おさえてはべ、伸べては抑え、みな英雄えいゆう播弄はろうし、豪傑ごうけつ顛倒てんとうするところなり。君子くんしただれ、ぎゃくたらばじゅんけ、やすきにりてあやうきを思うのみ。天もまた伎倆ぎりょうもちうるところし。」(2019.07.01 防災格言)

 

著者:平井敬也(週刊防災格言編集主幹)

 

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