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『易経 繋辞下伝』に記されている格言(紀元前5世紀ごろ)[今週の防災格言104]

time 2009/11/09

『易経 繋辞下伝』に記されている格言(紀元前5世紀ごろ)[今週の防災格言104]


『 安くして危うきを忘れず(安而不忘危)
存して亡ぶるを忘れず(存而不忘亡)
治まりて乱るるを忘れず(治而不忘乱)』

易経 繋辞下伝より(作者不明 / 孔子(紀元前500年頃)とする説もある)

「安泰な時であっても危機を忘れず、存続している時も亡びる事を忘れず、治まっている時も乱れる事を忘れない(平時に乱を忘れず)」つまり「平和な時でも、万一の時を考え、備えを怠らない事(油断してはいけない)」という意味。以前紹介した平時からの備えの重要性を説いた春秋左氏伝の「安きにありて危うきを思う(居安思危)」の類例とされる中国故事である。
出典は、儒教の聖典のひとつ『易経(えききょう)』の概論『繋辞伝(けいじでん)下』より。易という占いは、紀元前2700年頃の伝説の聖人・伏羲(ふつき)帝が基本となる「八卦」を作り、紀元前1000年頃の周の時代に体系化され完成したとされるもの。

■「易経 繋辞下伝」に関連する防災格言内の記事
安きにありて危うきを思う(居安思危)備えあれば憂いなし(有備無患)(2008.11.10 防災格言)
ことあらかじめすればすなわち、あらかじめせざればすなわはいす(事予則立、不予則廃)(2016.09.26 防災格言)
わざわいのぞみてうれいわするれば、うれいかならこれおよばん。(臨禍忘憂、憂必及之)(2016.6.6 防災格言)
易経 繋辞下伝「安くして危うきを忘れず(安而不忘危)」(2009.11.9 防災格言)
孔子:「人、遠慮なければ、必ず近憂あり(無遠慮、必有近憂)」(2009.1.12 防災格言)
孔子:苛政猛於虎也(苛政は虎より猛なり)(2005.4.13 店長コラム)
天下のわざわいは、多くは隠れてりてにわかに至り~(呂新吾『呻吟語』より)(2013.04.15 防災格言)
前慮ぜんりょさだまらずんば、後に大患たいかん有り(前慮不定、後有大患)(2015.12.14 防災格言)
いたってのちおそるるは、まことらず(禍至後懼、是誠不知)(柳宗元『誡懼箴』より)(2015.12.28 防災格言)
前事ぜんじわすれざるは、後事こうじなり。(前事之不忘、後事之師也)(2016.01.11 防災格言)
あめわりてみちはらい、みずれてはしす。(中国古典『国語』周語中より)(2019.09.16 防災格言)
水をふさぐにみなもとよりせざれば、かならながる(塞水不自其源、必復流)(2016.07.11 防災格言)
墨子「安居あんきょなきにあらず、我に安心あんしんなきなり。」(比無安居也、我無安心也)(2014.06.02 防災格言)
蘇軾「安心は是れ薬、更に方無し。」(安心是薬更無方)(2014.05.19 防災格言)
荀子「ふくきよりちょうなるはし。」(福莫長於無禍)(2018.05.14 防災格言)
安くして危きを忘れざるは、古の炯誡なり(安不忘危、古之炯誡也)(2011.09.05 防災格言)
積善の家には必ず余慶あり(積善之家必有餘慶)、積不善の家には必ず余殃あり(積不善之家必有餘殃)。『易経』坤・文言伝より(2018.10.22 防災格言)
孟子・公孫丑篇上「飢える者は食をなし易く、渇する者は飲をなし易し(飢者易為食、渇者易為飲)」(2019.02.04 防災格言)
洪応明「菜根譚」より「てん機緘きかんはかられず。おさえてはべ、伸べては抑え、みな英雄えいゆう播弄はろうし、豪傑ごうけつ顛倒てんとうするところなり。君子くんしただれ、ぎゃくたらばじゅんけ、やすきにりてあやうきを思うのみ。天もまた伎倆ぎりょうもちうるところし。」(2019.07.01 防災格言)

 

<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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