米や玄米の備蓄120kgのほか発電機に燃料など ～埼玉県川越市の 間宮梶田 さん（50代男性）の災害対策【わたしの防災対策#51】

想定が「大雪」とご回答いただいているので、恐らく、2014年（平成26年）2月の大雪（東京都心で27センチの積雪）のご経験からではないかと思います。
…お米と燃料＋ストーブ等の熱源については特に凄い量を備蓄されています。
この時の大雪は、関東各地で過去の最深積雪記録を更新し、都心でも数日間にわたってスーパーの棚から食料や物資が無くなりました。
過去のご経験を踏まえ、ご自宅の備えをされることはとても良いですね。

コメント内容が心配でしたので以下に注記補足します。

■次亜塩素酸ナトリウム溶液について

アンケート回答のコメント内容から想像するに、新型コロナウイルスなどの代替消毒用途として「次亜塩素酸ナトリウム」をお使いなのだと思います…。
ですが、濃度の想定が高すぎます。

次亜塩素酸ナトリウムの有効濃度は「0.01～0.1％」だそうですので、仮に濃度12％の原液を希釈する場合は、「1200倍～120倍に薄める」のが正解なのだと思われます。私は化学薬品の専門家ではないので、詳しくはお使いの製品の製造メーカー等に問い合わせることを強くおすすめします。

それと次亜塩素酸ナトリウムは塩素系の除菌漂白剤・洗浄剤として使われるもので、とても危険な化学物質です。次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、人の皮膚や粘膜にダメージを与え、目に入ると失明する危険性もあります。また、酸性の溶液と混ざると有毒な塩素ガスが発生します。猛毒の塩素ガスは、ほとんどの人が想像するより簡単に発生してしまいます。重大事故にもつながりかねない製品ですので、きちんとした知識を持ち、取り扱いには十分注意するようにして下さい。

更に補足すると、次亜塩素酸ナトリウムの成分は時間とともに分解してしまうため、保存性が悪く、一般的には災害備蓄品には余り向いておりません。この分解を抑制する方法としては低温（20 ℃以下が望ましい）保存が唯一最良の方策とされています。

消毒液としての希釈方法については、厚生労働省の特設ページ「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」などを参考にすると良いでしょう。
次亜塩素酸ナトリウム（塩素系漂白剤）溶液の希釈濃度ですが「0.05％」となっています。

新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について（厚労省）より

２．塩素系漂白剤（次亜塩素酸ナトリウム）
テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。「次亜塩素酸」の酸化作用などにより、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化するものです。
＜使用方法＞市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭きます。その後、水拭きしましょう。

※目に入ったり、皮膚についたりしないよう注意してください。
※飲み込んだり、吸い込んだりしないよう注意してください。
※酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生して危険です。
※「次亜塩素酸水」とは違います（参考情報２を参照）。「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めただけでは、「次亜塩素酸水」にはなりません。
※金属製のものに次亜塩素酸ナトリウムを使用すると、腐食する可能性があるので注意してください。

他にも参考になるページがありますので、色々とお調べすることをおススメします。

参考資料
■健栄製薬 > 消毒薬のQ＆A 器具の消毒・滅菌（食品を次亜塩素酸ナトリウムで消毒することの安全性について、食品の消毒に使用する濃度は人体にどれくらい危険な濃度なのか？）
https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/c07/

■NITE（独立行政法人 製品評価技術基盤機構）>「次亜塩素酸水」等の販売実態について（ファクトシート）
https://www.nite.go.jp/data/000109500.pdf[PDF]

■厚生労働省 > 災害事例 > 次亜塩素酸ナトリウムを加湿器に誤って投入したことによる中毒事故の事例
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=101623

■厚生労働省 > 水道用次亜塩素酸ナトリウムの取扱い等の手引き（Ｑ＆Ａ）
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/jiaen/index.html

アルコール１８リッタ

こちらはエタノールでしょうか？
消毒用に使う場合は、用途によって有効濃度がありますのでお気を付けください。
新型コロナだと70％以上95%以下と言われています。
また、エンベロープ（ウイルスの膜）のあるウイルスは、アルコール消毒が有効とされますが、逆にエンベロープの無いウイルス（ノロウイルスなどが有名）はアルコール消毒が効かない（効きにくい）そうです。
情報までに、安全性の高い10年保存可能な「G2TAMアルファプラス」といった消毒剤製品もございます。

米、玄米備蓄120kg

二俵となりますので、1人2年分の量と考えられます。とても凄いですね。

災害食約2週間分

お米（主食）が多いので、恐らく、おかず（副食）の備蓄だと想像します。もう少し詳しくお知らせ願えると嬉しいです。

大島二袋。伯方の塩。

2商品ともに「塩」だと思いますが、私は余り詳しくありません。
この塩を備蓄することで、特別に良い点があるのでしたら、ぜひとも教えて欲しいです。

２５年１０食×６缶

こちらは賞味期限25年のサバイバルフーズが60食ある、ということですね。

発電機２台。、煮炊き用コンロ２台、ストーブ２台、灯油１８リッタ×８

お米が多いということもあり、恐らく、米を炊くための熱源としての利用も考えての備蓄量だと思います。

煮炊き用コンロは、カセットコンロ（カセットフー）でしょうかね。

尚、灯油には法律上の使用期限が定められていませんが、保管していると劣化するために、基本的にはなるべくワンシーズンで使い切ることが推奨されている様です。

皆さんは災害食を水で食べたこと有りますか?無い人が８割以上かな？

恐らく、皆さん聞いてみたい質問をお寄せいただいたのかと思います。
機会があれば聞いてみます。