編集部では読者アンケート調査「教えて!あなたの家の防災対策」(※回答募集中)を実施して、日頃から行っている災害対策についてのご意見を広く募集しました。たくさんのご回答の中から、皆さまにとって有益で参考になるご意見を毎週ピックアップしてご紹介してまいります。今回は、佐賀県 福島 さんのコメントをご紹介します。
■ 教えて!あなたの家の防災対策 アンケート ■
【回答 No.16】 佐賀県 福島 様(60歳代・男性)
【回答 No.16】 佐賀県 福島 様(60歳代・男性)
| [回答者名] | |
| 佐賀県 福島 様 | |
| [性別 ・ 年齢 ・ 居住地域 ・ 世帯人数] | |
| 男性 / 60~69歳代 / 九州地区(佐賀県) / 3人暮らし(介護) | |
| [居住環境] | |
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| [想定している災害] | |
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[アンケート回答]
私は佐賀県在住にて、一戸建て住宅に家族3人で住んでいますが、全国的に”本当に安全”と言える所(エリア)は無いような気がします。
緊急時の対応も考えてはいますが、「今度、準備をしよう」と、危機感に欠けています。
ついつい仕事優先、生活優先の日々で、現実にはいざという時の準備が何もできていません。
【ご意見・感想等】
テレビドラマの”日本沈没”が放送されていますが、ドラマではなく、現実的に起こり得る内容だと思っています。
ついつい仕事優先、生活優先の日々で、現実にはいざという時の準備が何もできていません。
今回のアンケートを通じて編集部で分かった事に…
災害への備えが疎かになっている等々のご回答を頂いた方の多くが
ご家族の介護をされている人に多いことです。
要介護のご家族のいる方は、どうしたらよいのか分からない、などのジレンマを抱えていらっしゃるのだろうと推察します。
多くの方が防災が必要だと思っているものの、現実の生活が忙しく、時間的にも余裕がないために、防災を考えることができず、ついつい先延ばしにしているのではないかと、想像することができます。
そして、そういう方が、多くいらっしゃるのだと私ども編集部でも思っています。
(この件については別途アンケートを実施するなどして、皆さんのご意見を聞きたいと考えています)
さて、何から手をつければ良いかわからない、などというケースには、考え方の順番としては、まずはご自身の災害想定=BIA(インパクト分析)をすることからはじめて、後は、できることから少しづつやっていくのが良いと思います。
災害想定=BIA(インパクト分析)については、他の人達からいただいた回答も参考にして下さい。
分析後に、自宅が避難を受けた際に、介護している家族の避難行動において命の危険が考えられるのであれば、究極的には「(安全な土地へ)引っ越す」という方法が一番良いです。
ですが、それは難しい、というのであれば、「早め早めの避難行動」を心がけるための方策を考えるのが良いでしょう。
「できることから備える」というのは、まず、命にかかわる事 > あると便利な物の優先順で考えて行かれると良いです。
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-BIA(インパクト分析)に関する他の人の回答-
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■【私の防災対策 No.12】関西地区 M,F 様(60歳代・女性)
https://shisokuyubi.com/oshiete/ank-oshiete-12
■【私の防災対策 No.06】東京都 匿名 様(60歳代・男性)
https://shisokuyubi.com/oshiete/ank-oshiete-06
●情報として福祉避難所(特別避難場所)という制度があります。
災害発生時の避難行動などで制約を受けやすい、高齢者、障害者、病弱者(乳幼児、妊婦、外国人、観光客も含む)を、防災上は「要援護者(災害時要配慮者)」として地域行政が主体となって支援する取組がされています。(法的にも「災害対策基本法(2013年改正)」に規定)
そうした支援の一つに「福祉避難所(特別避難場所)」というのがありますので、ぜひ覚えておいてください。
この福祉避難所(特別避難場所)とは、要援護者のうち、通常の避難所(体育館など)での避難生活に支障がある人たちには、各地域防災拠点に要援護者向けの専用スペースが確保されていますが、それでも、地域防災拠点での避難生活が難しいと判断された方を受け入れるための二次的な避難所が「福祉避難所」と呼ばれる場所になります。一般的には、その地区の行政と協定を締結している社会福祉施設などがこの特別避難場所となります。
受け入れ方法は各地域で異なっていますが、流れとしては以下の通りです。
-
・まずは通常の避難所にいったん避難し、
・そこで個別に相談し、
・状況により福祉避難所(特別避難場所)へ
という流れになるかと思います。
ご家族の介護をされている方は、いちど、地元の行政で「福祉避難所(特別避難場所)」をお調べすることを強くお勧めします。
―――さて、
アンケートは引き続き回答を募集しております。
皆様のご協力をお願いいたします。
■ 本アンケート調査結果概要・コメント集 ■
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