編集部では読者アンケート調査「教えて!あなたの家の防災対策」(※回答募集中)を実施して、日頃から行っている災害対策についてのご意見を広く募集しました。たくさんのご回答の中から、皆さまにとって有益で参考になるご意見を毎週ピックアップしてご紹介してまいります。今週は、関東地方の S.Tanaka さんのコメントをご紹介します。
■ 教えて!あなたの家の防災対策 アンケート ■
【回答 No.41】S.Tanaka 様(70歳代・女性)
【回答 No.41】S.Tanaka 様(70歳代・女性)
[回答者名] | |
S.Tanaka 様 |
[性別 ・ 年齢 ・ 居住地域 ・ 世帯人数] | |
女性 / 70~79歳代 / 関東地方(東京、千葉、埼玉、神奈川、群馬、栃木、茨城、山梨) / 1人暮らし |
[居住環境] | |
[想定している災害] | |
[アンケート回答]
一人住まいのため、人に迷惑をかけない生活ができるようにと考え備えている
水、10リットルー少ないのでもっと準備予定 各種缶詰、乾物、プラスティック食器、卓上コンロ、ガスボンベ、マッチ、ライター、太陽光利用の充電機、手動ライト、バケツ、ラジオ、各種ビニール袋、トイレットペーパー、タオル、帽子、下着類、猫トイレ用砂(紙製)、チョコレート、ビスケット、鍋
現在住んでいるマンションでは、プライバシー(個人情報)が大きなネックになっています。
一人住まいのため、他人に迷惑をかけない生活を心がけて(想定して)、そのための様々な備えをされていらっしゃいます。
自分の身の回りをやっている、ということなので、これは「自助防災(自分の身は自分で助ける)」という防災の基本が出来ていることになります。
たいへん良いことですね。
以下は、一般論となりますが、
ただし、自分だけで出来る「自助」にも限界があります。
防災は、自助=共助(協働)+公助の3つの連携ですので、地域や隣近所などのコミュニティでの助け合いは必要ですね。
●備えグッズ類
備えているものに、タオル、バケツ、トイレットペーパー、タオルなどなど日用品が多くみられます。
防災は、災害時でもできるだけ普段通りに暮らせることを目標に備えていただく事は良い事ですので、普段使っている日用品を備える、というのはとても良い事だと思います。
猫トイレ用砂(紙製)
猫を飼っているのですね?
●プライバシーで進まぬマンション防災
現在住んでいるマンションでは、プライバシー(個人情報)が大きなネックになっています。
なるほど…。
マンション住民の名簿が個人情報云々のクレームから作成できない、とかですかね。
そういうことはよくある問題です。
解説すると、
マンションなどの集合住宅の防災では、災害時にコミュニティー単位で住民の命を守るため、どこの部屋に誰が(高齢者、避難に障害のある人はいるのか、病気をお持ちか?などなど)が何人家族で住んでいるのかを把握することが共助・協働(コミュニティ防災)にはとても大切になります。
このための名簿作りには、住んでいる住民からの情報開示が必要不可欠ですが、近所付き合いが希薄となった近年では、プライバシーの問題から、これらの名簿作成などへ協力が得られない場合も多々あります。
以前、私も、築数十年で千人規模の巨大マンションの防災のお手伝いをしたことがありますが、理事会では住民の把握にかなり苦労していました。
マンションの部屋が転売され今の持ち主が分からなかったり、もともと分譲だったのにいつしか賃貸の住民が増えたり、住民から応答が拒まれたりと、誰が住んでいるのかさえ分からないというケースでした。
以下、個人的に思うことを書きます。
結論としては、コミュニティは普段から作りましょう!ということになります。
防災対策のためにコミュニティを作る、という進め方では、どうしてもプライバシーを開示することを事を嫌がる人が出てしまいます。
普段、お付き合いが無いのに、災害時のその時だけ付き合う、というのは無いからです。
マンション防災のそもそもの目的は、住民の名簿やリストを作ることではなく、「コミュニティを作ること」です。
ですが、コミュニティというものは、もとから存在しているモノなので、そうすると、コミュニティから外れている人に協力は得られないのが道理です。
災害のためにコミュニティを作るのではなく、普段の日常生活からコミュニティ作りをしていくのが、時間がかかりますが、本当の防災という面では一番の近道です。
普段から住民同士で「あいさつをしましょう!」から始めるのでも良いかな、と思いました。
コミュニティの形成には、隣の人との普段からのコミュニケーションや近所付き合いが必要です。
しかし、近年では、とくに東京など都市部で、お互いに挨拶もせず、近所付き合いが減ってきているのが問題にもなっています。
ここ数年で、地域コミュニティへの参加人数も減ってきているそうで、その原因の一つに、賃貸の住民が増えたなどがあるようです。
地域コミュニティでは、その地域で比較的大きな会社の社員さんなんかが朝の掃除をしたり、声を掛け合ったりといった行動が、その形成に寄与していたりしました。
コミュニティの成り立ちには、誰かの働きかけや努力って、とても重要なんですね。
挨拶一つから変えていけるかもしれませんが…難しいですよね。
・猫砂
参考例として、ライオン (LION)のニオイをとる砂 猫砂 5.5Lx4袋 (ケース販売)は税込2,894円
URL:https://amzn.to/3zSxl8c [amazon.co.jp]
・カムイワッカ麗水15年保存水(2リットル×6本)
国内最長の15年保存水。北海道の羊蹄山が生んだ高水質、真狩村の湧水をボトリング。2リットル6本入り箱で税込4,990 円
URL:https://www.seishop.jp/shopdetail/000000000833/
・カセットコンロ:イワタニ(Iwatani)
イワタニの「タフまる」というカセットコンロは、普通の卓上カセットコンロをアウトドア用に改良したモデルで、空気は通すが風は通さない特許「ダブル風防ユニット」搭載で、風に強く野外でも強い加熱性能が得られるベストセラー商品です。「タフまる CB-ODX-1(ブラック)」は税込7,480 円
URL:https://amzn.to/3KwM38l [amazon.co.jp]
・カセットガス:イワタニ(Iwatani)使用期限7年
カセットガスの使用期限は「7年以内(40℃以下)」です。PL法などの補償がありますので、必ず、お使いのカセットコンロが推奨するガスを揃えましょう。基本的に同じメーカーの物であれば良いと思います。「イワタニ カセットガス 専用ボックス入り 12本組 CB-250-OR-12BOX」は税込2,949 円
URL:https://amzn.to/3tU75I8 [amazon.co.jp]
・安全マッチ:ナカムラのスライド缶入り 安全マッチ
湿気なければ100年でも保存できるという安全マッチは、災害備蓄用の「種火」として考えると、保存安定性の悪いガスライターなどに比べてたいへん優秀な製品です。神戸の老舗マッチメーカー「ナカムラ」のスライド缶入り 安全マッチ (防水防湿PPパック完封 / 1個入り)は税込418 円
URL:https://www.seishop.jp/shopdetail/086000000001/
・多機能な防災ラジオ(ライト・バッテリー搭載)
各社からたくさんの種類が発売されています。例で紹介している製品は、AM/FMラジオ、LEDライト、スマホ充電機能(USB出力)、リチウムイオンバッテリー(4000mAh)、ソーラー充電、手回し充電、単4乾電池という、乾電池以外にも本体充電方法が複数あります。この「Geum多機能防災ラジオ」は、税込5,380 円
URL:https://amzn.to/3ojFqMX [amazon.co.jp]
―――さて、
アンケートは引き続き回答を募集しております。
皆様のご協力をお願いいたします。
■ 本アンケート調査結果概要・コメント集 ■
シェアする
関連記事
more
防災プラザ
more