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ハザードマップで確認した土地に作り付け家具の高耐震設計の新居 ~ 千葉県市川市のT.S. さん(60代男性)の災害対策【わたしの防災対策#04】

time 2022/01/10

ハザードマップで確認した土地に作り付け家具の高耐震設計の新居 ~ 千葉県市川市のT.S. さん(60代男性)の災害対策【わたしの防災対策#04】


編集部では読者アンケート調査「教えて!あなたの家の防災対策」(※現在開催中)を実施して、日頃から行っている災害対策についてのご意見を広く募集しました。たくさんのご回答の中から、皆さまにとって有益で参考になるご意見を毎週ピックアップしてご紹介してまいります。4回目は、千葉県のT.S.様のコメントをご紹介します。


 

■ 教えて!あなたの家の防災対策 アンケート ■
【回答 No.04】千葉県市川市 T.S. 様(60歳代・男性)

[回答者名]
T.S. 様

[性別 ・ 年齢 ・ 居住地域 ・ 世帯人数]
男性 / 60~69歳代 / 関東地方 / 2人暮らし

[居住環境]
戸建て(2階) 住宅地 高台
[想定している災害]
地震 大雨洪水

[アンケート回答]

・千葉県市川市のJR駅からバスで15分くらいの住宅地(高台)に女房と二人で住んでいます。

定年退職後ここに土地を求め2階だての一軒家を建てました。
その際、土地はハザードマップで地盤の安定性と洪水発生時の浸水危険性を確認しました。

また、自宅建設時には地盤調査を行って宅地地下構造の確認をするとともに木造ではあるものの高耐震設計*の家屋を建設しました。
地震発生時の家財転倒を避けるために大工さんにお願いして箪笥抑え棚や本棚も作り付けてもらいました。

以上、3年前の自家建設の際に地震に対する(資金の許す範囲で)可能な備えと高台ゆえに浸水危険を避ける構えを取りました。

・災害発生時の停電対策のために(また地球温暖化対策や電気代抑制のためにも)太陽光パネル及び蓄電池も設置しました。

・非常時に備えて、SeiShopから25年食料缶、飲料水を購入し保存、他においしい非常食、缶詰、非常トイレ、トイレットペーパーなども1カ月以上分は備えました。
その他、米や調味料、レトルト食品などはローリングストックで2~3週間分くらいは保存しています。
いざという時の調理用に簡易ガスコンロと燃料も備えたことで、女房とふたり二ヶ月くらいは持ちこたえられると考えています。
最悪の時に備えて雨水タンク(200L)も庭の片隅に設置しました。

・避難所での生活は耐えられそうもないので可能な限り自家で生きながらえる方策を考えました。
食料・水・燃料等まだ不足が多々あるかもしれませんが備蓄スペース等限りがありますのでとりあえず今はこれで良しと思っています。
なお、非常時に心の余裕を失わないために甘いもの(チョコや羊羹、フルーツ缶詰等)や(私には欠かせない)お酒とたばこもストックしてあります。

・定年退職後、第二の職業を始めましたが職場までは大きな川や橋、高低差がなくいざという時には家に歩いて帰ってこれるようなところにしました。
市川から都心に向かう方向はやめ、千葉市方向の職場を選びました。
長距離を歩いて帰ってくるために必要な足腰の強化のためにもウォーキングやバイク、スクワットも継続しています。

内閣府中央防災会議の首都圏直下型地震の地震被害想定を読むとまさに地獄絵図のような光景が描かれており、いったい個人レベルでどうやってどのように備えればよいのか途方にくれますが、少なくともワーストケースシナリオを知り、可能な範囲で備えをたくましくする努力が大切と思います。

災害大国である日本で、そこに住む人が、リスクを知り自助・共助の努力をすることが大切と思います。

貴社(SeiShop)の活発な諸活動がそのような、人々のリスク対処の意識付けや行動促進に極めて大きな貢献をしているといつも感心して見ています。
引き続き日本社会の安全性向上のためご活躍されますよう心より希望致します。

 

※註釈「高耐震設計の家」建築基準法における家の耐震等級について
住宅メーカー各社から様々な高耐震設計の家というものが販売されていますが、現在の建築基準法において住宅の性能表示の一つに「耐震等級(地震に対する建物の強度を示す指標)」があり以下の3つの等級に分けられいます。

耐震等級等級1等級2等級3
耐震性能建築基準法レベル基準法レベルの1.25倍基準法レベルの1.5倍
性能震度7での倒壊確率28%震度7での倒壊確率7.9%震度7での倒壊確率3.5%

*現在の耐震基準(建築基準法):数百年に一度発生する地震(阪神淡路大震災と同等程度)に対し倒壊せず、数十年に一度発生する地震に対して損傷しない程度
*宮城県沖地震を契機に1981年に大きく耐震基準を改正「新耐震基準」(基準壁量の増加など)
*阪神淡路大震災を契機に2000年に耐震基準を改正(地盤調査の義務化など)
現在の耐震基準は構造躯体に関しては高い耐震性があるので、大都市では逃げない対策へシフトしている。

 

■ 編集部よりコメント

●住環境を調べ、住いを耐震化するなど「まず命を守る」という最初にやるべきことがきちんと出来ていることがたいへん素晴らしいです。

●家・土地を購入する際に、事前に「ハザードマップによる地域の確認」「地盤調査の実施」「+耐震設計住宅」「+作り付けの家具」というポイント全てを押さえた上で、きちんと下調べをしてから家の購入をされています。
作り付けの家具は、地震時に家具自体が転倒しないという大きな利点があると同時に、部屋と調和して美しいという魅力がありますね。
家を購入する際の防災の事例として、ぜひ多くの方々にも、同じことを実践して欲しいなと思いました。皆さまも見習いましょう!

●また、食料品、水、トイレ用の備蓄品と消費材は、ローリングストックと組み合わせると合計二ヶ月分もの備蓄をされていることになります。
備蓄量もさることながら、「備蓄」と「日常的な消費(ローリングストック)」をきちんと両立させている点が、とても理想的な備えとなっています。

「非常時に心の余裕を失わないための甘いものの備え」は同感です。「酒・たばこ(嗜好品)」のストックもその通りですね。
嗜好品は、酒やタバコをやらない人も大勢いる広域避難所ではとくに不公平感が出るために入手が困難になる物です。非常時には手に入りにくいので、嗜む人はストックするべきものの一つです。

足腰の強化のためにもウォーキングやバイク、スクワットも継続しています

災害に備えて健康でいよう、という考え方は、とても良いと思います。生き残るために健康でいたいですね。

「ワーストケースのシナリオを知り、可能な範囲で備える努力」というご意見もその通りですね。
防災は始めたら終わりがないので、一番大切なのは、継続することです。
T.S.さんの「防災への姿勢(考え方)」はとても素晴らしく、大いに参考にさせていただきます。

貴社(SeiShop)の活発な諸活動がそのような、人々のリスク対処の意識付けや行動促進に極めて大きな貢献をしているといつも感心して見ています。
引き続き日本社会の安全性向上のためご活躍されますよう心より希望致します。

ありがとうございます。頑張ります。

 

■ 今回、T.S.さんから紹介頂いた防災グッズ

家庭用蓄電池:ニチコン ESS-U4M1(11.1 kWh)など

・家庭用蓄電池:ニチコン ESS-U4M1(11.1 kWh)など
家庭用蓄電システム(屋外設置)は、停電した際に家中すべての部屋で電気を使うことができるシステムで、一般的には屋根の太陽光パネルと連携させたりする。nichicon(ニチコン)の家庭用蓄電池「ESS-U4M1(11.1 kWh)」は「V2H(Vehicle to Home)システム」との自動連係機能付き。V2Hとは、EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)の電池から自宅にも電力を供給させるシステムの総称。設置に工事が必要。また、家庭用蓄電池の設置には各自治体から補助金(最大42万円)も出ています。

URL:https://www.nichicon.co.jp/products/ess/series_ess-u4.html

サバイバルフーズ(非常食)

・サバイバルフーズ:25年保存できる備蓄食糧
主食のクラッカーと、副食のチキンシチュー、野菜シチュー、洋風とり雑炊、洋風えび雑炊の5種類。お奨めは、60食相当量(家族2人で20日分)のバラエティセット(大缶)[6缶セット]で44,280円

URL:https://www.seishop.jp/survivalfoods/sf/

カムイワッカ麗水15年保存水(2リットル×6本)

・カムイワッカ麗水15年保存水(2リットル×6本)
国内最長の15年保存水。北海道の羊蹄山が生んだ高水質、真狩村の湧水をボトリング。2リットル6本入り箱で税込4,860 円

URL:https://www.seishop.jp/shopdetail/000000000833/

雨水貯留タンク

・雨水タンク
八木熊の雨水貯留タンク「アクアタワー200リットル」は税込37,800 円。雨水タンクの設置に各自治体の助成制度(補助金)が利用できる場合があります。助成金は購入・設置前に申請が必要な場合があるので、購入検討前に調べることをお勧めします。

URL:https://amzn.to/3JdXjWC [amazon.co.jp]

逃げるための身体維持に…シックスパッド(SIXPAD)

・健康維持グッズ
筋肉は常時動かしておくことが重要です。もしもの際に「逃げる」ための身体を普段から維持する道具として、EMS(電気を使った筋肉エクササイズ法)を使った器具でエクササイズをすることも良いでしょう。歩くために必要な筋肉をエクササイズする「SIXPAD Foot Fit」は税込42,000 円、手の動きを支える3つの力に効率的にアプローチする「SIXPAD Hand Pulse(シックスパッド・ハンドパルス)」は税込16,280 円

URL:https://www.seishop.jp/equipments/sixpad/

はこだてわいん ミニボトル12種飲み比べセット [ 200ml×12本 ]

・お菓子(甘いもの)
スイーツやお菓子など甘い食べ物は、身体のエネルギー源になるだけではなく、脳内の神経物質に働きかけリラックスさせる効果があります。また小さなお子さんは大人のように我慢できませんから、避難所など大勢が集まる場所では、お子さんにもお菓子とかおもちゃなど必要になります。一例として「ネスレ日本 キットカット バラエティ パーティボックス( 21種X各3枚)」は税込2,700 円

URL:https://amzn.to/32te4vJ[amazon.co.jp]

はこだてわいん ミニボトル12種飲み比べセット [ 200ml×12本 ]

・嗜好品:お酒やタバコなど
老若男女が集う避難所では酒やタバコといった一部の人達の嗜好品は配られることはありません。災害時に嗜好品は手に入れることが難しくなります。一例として、「はこだてわいん ミニボトル12種飲み比べセット [ 200ml×12本 ]」は税込4,466 円

URL:https://amzn.to/3EmUVJc[amazon.co.jp]

 


 

―――さて、

アンケートは引き続き回答を募集しております。

皆様のご協力をお願いいたします。

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■ 本アンケート調査結果概要・コメント集 ■





































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