![山内容堂が『藩士に諭す書』に記した格言(土佐藩藩主)[今週の防災格言130]](https://shisokuyubi.com/wp/wp-content/uploads/2017/12/bousaikakugen.jpg)
『 災禍の至り候は、所謂天數にて可有之候得共、我等を始め、孰れもの天譴と相心得候。屹度憤発せしめ、万一の節、不覚悟無之様、轉禍爲福の深慮、肝要に候。 』
山内容堂(1827〜1872 / 幕末の大名 土佐藩15代藩主 従二位・権中納言)
幕末の英雄・坂本竜馬(1836〜1867)が活躍した当時の土佐藩主が山内容堂(やまうち ようどう)公である。大酒飲みとして知られ、酒と詩歌に溺れる悠々自適な生活を好んだ人物。江戸から明治へ時代が変わる激動の幕末に大政奉還を徳川慶喜に建白するなど幕政改革を断行、松平春嶽(越前藩主)、島津斉彬(薩摩藩主)、伊達宗城(宇和島藩主)らと共に「幕末の四賢候」と称される一方で、幕末の時流に翻弄されたような優柔不断な態度を「酔えば勤皇、覚めれば佐幕」と揶揄された。
格言は容堂公の「藩士に諭す書」の序文より。
天數(てんすう=天数)とは天国の運命の意。
やむを得ない天災も天罰として、言外に自らを戒めると共に、用心を怠るなと勧めてもいる。
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