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エリザベス女王の温室効果ガス・地球環境問題についての名言(1926~2022 / イギリスの女王 在位70年:1952-2022)[今週の防災格言766]

time 2022/09/12

エリザベス女王の温室効果ガス・地球環境問題についての名言(1926~2022 / イギリスの女王 在位70年:1952-2022)[今週の防災格言766]

『 太陽系の他の惑星と異なり、太陽の光で緑と青に輝く地球は、暮らすのにとても快適な場所に見えます。 』

“Unlike all the other planets in the solar system, earth shimmers green and blue in the sunlight and looks a very pleasant place to live.”

 

エリザベス2世(1926~2022 / イギリスの女王(ウィンザー朝第4代) 在位70年:1952-2022)

 

英国王室では1932年以来の伝統行事として、君主がその年の出来事を振り返って所感を述べる「君主のクリスマス・メッセージ」という短い演説を行ってきました。

エリザベス女王は、1957年に英国史上で初めてテレビの生放送で「クリスマス・スピーチ」を行いました。以来、最後の69回目の2021年まで、テレビスピーチが毎年年末の恒例行事となりました。

例年はウィンザー城やバッキンガム宮殿からの生放送となりますが、1989年12月25日の「クリスマス・スピーチ」では珍しく外の会場からメッセージを送りました。

この年、地球環境問題について触れたエリザベル女王は、地球の将来を担う未来の子供たちに向けて「特別なメッセージ」を伝えます。
メッセージは、世界中に向け、セーブ・ザ・チルドレン・ファンド主催コンサート会場であるロンドンのロイヤル・アルバート・ホールから中継で伝えられました。

曰く―――。

親は、自分の子供たちに平和で穏やかな環境で育って欲しいと願うものです。しかしこの世界の人々は、今世紀の大半を目まぐるしい変化と激動のなかで生きていかねばなりませんでした。変化や激動のなかにも良いものもあれば、私たちの住む世界を脅かすものもあるかもしれません。

All parents would like their children to grow up in peace and tranquillity, but for most of this century the people of this world have had to live through bewildering changes and upheavals. Some of the changes have been for the better, but others might even threaten the world we live in.

子供たちの中には、他の子よりもずっと恵まれていない子たちがいます。そのような国の子供たちは、自然環境が生活を非常に困難にし、洪水や旱魃などの災害で農作物が荒れ果て、食べるものを確保するのがとても難しい国から来ているからです。この一年ほどの間に、多く人たちから、地球の未来を心配する手紙をいただきました。

There are some children who are much less fortunate than others, for they come from countries where nature makes life very hard, with floods and droughts and other disasters destroying crops, making it very difficult to find enough for everyone to eat. Quite a lot of you have written to me during the last year or so, saying how worried you are about the future of our planet.

皆さんの多くは温室効果という言葉を聞いたことがあるでしょう。また、海や河川の汚染、森林の伐採など、より深刻な問題についても耳にしたことがあるでしょう。これらは、それが起こっている国だけに影響を及ぼすものではなく、世界中の隣人同士の協力が急務となっています。

Many of you will have heard of the greenhouse effect, and perhaps you’ve heard too about even more urgent problems caused by the pollution of our rivers and seas and the cutting down of the great forests. These problems don’t affect just the countries where they are happening and they make neighbourly co-operation throughout the world a pressing necessity.

皆さんは、目前の人生や将来を楽観的に考えていることでしょう。でも自然界への被害を全て防ぐには、すでに遅すぎるのです。悲しいことに、野生の動植物のなかには絶滅する運命にあるものもいます。しかし、忘れてはならないのは、私たちが意識と行動を変えれば被害を減らすのに遅すぎることはないということなのです。

With all your lives before you, I am sure that you take an optimistic view of the future. But it is already too late to prevent all forms of damage to the natural world. Some species of wild plants and animals are, sadly, bound to become extinct. But the great thing to remember is that it is not too late to reduce the damage if we change attitudes and behaviour.

皆さんは宇宙から撮られた地球の写真を見たことがあるでしょう。太陽系の他の惑星と異なり、太陽の光で緑と青に輝く地球は、暮らすのにとても快適な場所に見えます。

You’ve all seen pictures of the earth taken from space. Unlike all the other planets in the solar system, earth shimmers green and blue in the sunlight and looks a very pleasant place to live.

これらの写真は、地球上の全ての生命の未来が、私たちが互いにどう行動し、私たちと世界を共有する植物や動物とどう接するかにかかっていることを、私たちに気づかせてくれるはずです。

These pictures should remind us that the future of all life on earth depends on how we behave towards one another, and how we treat the plants and the animals that share our world with us.

…(中略)…

子供たち皆さんは、私たち大人たちにかけがいのないものを与えてくれます。
あなたはまだ不思議な感覚で世界を見ていて、人生が素晴らしくて貴重なのだと大人に気付かせてくれます。
子供の無力さ弱さが、私たちの中にある最高のものを引き出してくれるのです。

You children have something to give us which is priceless. You can still look at the world with a sense of wonder and remind us grown-ups that life is wonderful and precious. Often a child’s helplessness and vulnerability bring out the best in us.

地球は、私たち人類の全員の共有のものであり、世界の国々がともに私たちの子供たちとその子々孫々へと残していくものなのです。私たちは彼らのために地球に優しくしなければなりません。

Part of that ‘best in us’ could be a particular tenderness towards this earth which we share as human beings, all of us, and, together, as the nations of the world, will leave to our children and our children’s children. We must be kind to it for their sake.

クリスマスだけでなく、一年を通して、私たちが互いに親切で愛情深い関係を築けることを願いながら、皆さまにハッピークリスマスをお祈りいたします。神の祝福がありますように。

In the hope that we will be kind and loving to one another, not just on Christmas Day, but throughout the year, I wish you all a very Happy Christmas. God bless you.

(出典: https://www.royal.uk/christmas-broadcast-1989 )

… … …

 

エリザベス女王(Elizabeth Alexandra Mary)は、イギリスの君主として歴代最長の70年7ヶ月にわたり在位し「君臨すれども統治せず」の英王室伝統のもと、第二次世界大戦後の英国を常に見守り、国民から絶大な支持を集めて敬愛された人物。

父方の祖父ジョージ5世治世中の1926年(*大正15年)4月21日生れ。
父親のヨーク公(後のジョージ6世)は国王の次男、母親のヨーク公爵夫人エリザベス妃は、スコットランド貴族クロード・ボウズ=ライアン(第14代ストラスモア伯爵=キングホーン伯爵)の末娘で、この二人の第1子・長女として首都ロンドンの自宅で帝王切開により出産された。1952年、父親ジョージ6世の死去に伴い25歳で王位継承。イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、パキスタン、セイロン(現スリランカ)の英国連邦諸国女王・連邦首長となった。
在位中に、イギリス病と揶揄された国の衰退、北アイルランド紛争や英国の権限委譲、フォークランド紛争、アフリカの脱植民地化、英国の欧州共同体(EC)加盟や欧州連合(EU)離脱など、英国史を象徴する大きな社会変革のなかで立憲君主として君臨した。
時代の変化とともに王室改革も実施し、積極的な対外発信を行い、新型コロナウイルスの感染拡大で社会不安が増大した際にはテレビ演説で団結を呼びかけるなど、常に国民に寄り添い「開かれた王室」を実践した。2015年には、19世紀のビクトリア女王(在位63年7ヶ月)を抜きイギリスの君主として在位最長記録を更新、2022年6月には在位70年記念祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」が盛大に行われた。
2022年9月8日、静養先の北部スコットランドのバルモラル城にて死去。96歳。


写真:photo by Julian Calder for Governor-General of New Zealand – Commonwealth Day Message from Her Majesty the Queen Elizabeth IIOfficial portraits, CC 表示 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=66499177による

– 1989年のクリスマス・スピーチ –

– 初のクリスマス・スピーチ放送(1953年)-






■「地球環境問題」に関連する防災格言内の記事
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リチャード・ウィルソン(1926~ / 物理学者 ハーバード大学名誉教授)(2015.9.28 防災格言)
エリザベス2世(1926~2022 / イギリスの女王(ウィンザー朝第4代) 在位70年:1952-2022)(2022.09.12 防災格言)
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■「イギリス人」に関連する防災格言内の主な記事
キャヴェンディッシュ一族の家訓(イギリス貴族)(2011.11.21 防災格言)
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チャールズ・ダーウィン(1809~1882 / イギリスの自然科学者 進化論で著名)(2014.04.21 防災格言)
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ウィンストン・チャーチル(1874~1965 / イギリス首相(第61・63代))(2008.08.18 防災格言)
キャサリン・サンソム(1883~1981 / 駐日イギリス外交官夫人)(2013.01.07 防災格言)
クエンティン・クリスプ(1908~1999 / イギリスの作家・役者 ゲイカルチャーの先駆者)(2015.02.09 防災格言)
エリザベス2世(1926~2022 / イギリスの女王(ウィンザー朝第4代) 在位70年:1952-2022)(2022.09.12 防災格言)
ジョン・レノン(1940~1980 / イギリスの歌手 “The Beatles”メンバー)(2010.12.06 防災格言)
ジョン・ワイズマン(1940~ / 英国のサバイバリスト 元SASサバイバル指導教官)(2017.02.20 防災格言)
サー・ジョン・ベディントン(1945~ / 元英国政府首席科学顧問 オックスフォード大学マーティンスクール上級顧問・教授)(2021.03.22 防災格言)
ゴードン・ブラウン(1951~ / 英国労働党党首 イギリス首相(第74代))(2008.06.23 防災格言)

 

著者:平井敬也(週刊防災格言編集主幹)

 

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