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アレクサンダー・グラハム・ベル(1847~1922 / 電話の発明で知られる科学者)の名言・モットーより [今週の防災格言533]

time 2018/03/12

アレクサンダー・グラハム・ベル(1847~1922 / 電話の発明で知られる科学者)の名言・モットーより [今週の防災格言533]


『 時には踏みならされた道から離れ、森の中に入ってみなさい。これまであなたが見たことがない何か新しいものを見いだすでしょう。 』

” Leave the beaten track occasionally and dive into the woods. You will be certain to find something that you have never seen before. ”

アレクサンダー・グラハム・ベル(1847~1922 / 電話の発明で知られる科学者)

ベル研究所(米ニュージャージー州)の胸像に刻まれたモットーより。

ノーベル賞受賞者の江崎玲於奈氏が、自身の講演中にたびたび引用することでも知られる。2015(平成27)年5月30日に福島県・郡山市立中央公民館で開催された「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム~次世代へのメッセージ」の基調講演「若い力で新しい福島を」では以下の様に述べている。(読売新聞(2015(平成27)年6月18日朝刊)より)

曰く―――。

《 私は32歳でエサキダイオードを発明するチャンスに恵まれた。これによりノーベル賞を受賞したことが、人生に大きな影響を与えた。

ノーベル賞受賞者は、科学者の考え方を広く知ってもらうスポークスマンのような立場になる。その意味で若くして受賞するのは、本人のためにもなるし、国のためにもなるだろう。

著名な物理学者のアインシュタインは、26歳の時に様々な素晴らしい業績をあげた。一般相対性理論は36歳での業績だ。こうした創造的な研究は年をとってからは、おこなっていない。

若さが重要であり、若い人の創造性が大事だということを、特に強調したい。東日本大震災に見舞われた福島県を立て直すのも、老人ではなく若い世代だ。 ・・・《中略》・・・

福島の復興が問題になっているが、これには皆さん自身の創造性をどれほど喚起できるか、ということが重要になる。ただ元へ戻すのではなく、新しい福島を作るという考え方が必要だ。

米国のベル研究所を訪問した際に、電話を発明したアレクサンダー・グラハム・ベルの胸像に刻まれた言葉が印象的だった。

「時には踏みならされた道から離れ、森の中に入ってみなさい。これまであなたが見たことがない何か新しいものを見いだすでしょう」。

(創造力を培うために)皆さんも森に分け入ってほしい。 》

電話を発明したことで有名なアレクサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell)は、1847年3月3日、スコットランドのエディンバーグに生まれた。大学教授の父は聾唖者(ろうあしゃ)のために発声(視話法)を研究する専門家で、母は聴覚障害をもつろう者だった。
父の仕事を継いでエディンバラ大学とロンドン大学で発声法を学び、1871年にアメリカへと移り、1972年にはボストンで視話法を教える聾唖学校を開校しこれを経営、1873年にはボストン大学の発声生理学と弁論術の教授となった。ここで電線を通じ音声を機械的に再現する電話の開発に取り組み、モールス電信技師であった助手のトーマス・A・ワトソンの協力を得て1876年に実験は成功する。1877年、ベル電話会社(後のアメリカ最大手の電話会社AT&T)を創業、その数日後にろう者だったメイベル・ハバード嬢(1857~1923)と結婚し後に4人の子をもうけ、一家は1882年にワシントンD.C.の屋敷へと引っ越し、またカナダ東部のノバスコシア州ケープ・ブレトン島バデック村に故郷スコットランド・ハイランド地方にちなんで名付けた別荘「ベイン・バリー(ゲール語で「美しい山」の意)」を建て、晩年の多くをそこで過ごした。電話の普及とともにベルの名声も高まり、ハーバード大学やエディンバラ大学など多数の大学から名誉学位が贈られたほか、アカデミー・フランセーズから授与されたボルタ賞の賞金を基金にして聴覚障害の研究機関「ボルク研究所」を創設。生涯を通じ科学振興と聾者教育に尽力し、フランス政府からはレジオンドヌール勲章、英国ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ(RSA)からアルバートメダルなどが授与されている。1922年8月2日、ベイン・バリーの自宅で75歳で病没。
グラハム・ベルとメイベル・ハバード

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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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