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東京消防庁の「地震時の行動」についての啓発(2012年3月)より地震と火事の名言 [今週の防災格言610]

time 2019/09/02

東京消防庁の「地震時の行動」についての啓発(2012年3月)より地震と火事の名言 [今週の防災格言610]

『 地震がおきたら一番最初にすることは、火の確認ではなく、まず身の安全! 』

東京消防庁「地震時の行動」についての啓発から(2012年3月)

東日本大震災後に東京消防庁が行った都民アンケート調査で「地震が起きたらまず何をするべきか?」の問いに、およそ六割の人が「火を消す」と答え、「身の安全を図る」と回答した人が少ないことが判明した。

実際、阪神淡路震災(1995年)や新潟県中越地震(2004年)では、火を消そうとして怪我をおったケースが相次いだ。

大きな揺れが起きてからあわてて火を消しに行くのは危険なため、東京消防庁では「身の安全を最優先に行動する」として、まずは丈夫なテーブルの下や、物が落ちてこない空間に身を寄せ、揺れが収まるまで様子を見るようにと啓発を行っている。

曰く―――。

《 地震時の行動:揺れを感じたり、緊急地震速報を受けた時は、身の安全を最優先に行動する。

地震直後の行動:火を使っている時は、揺れがおさまってから、あわてずに火の始末をする。出火した時は、落ちついて消火する。

地震が起きたときは、何よりも自分の命を守ること、そしてけがをしないことが大切です。緊急地震速報を受けたり、地震の揺れを感じたら、まず身の安全を最優先に行動しましょう。

火の始末は揺れが収まってから行いましょう。現在の都市ガスやプロパンガスは、震度5程度の揺れを感じると自動的にガスの供給を遮断するよう設定されています。また、石油ストーブなどにも耐震自動消火装置を備えたものが普及しており、使用中の火気器具からの出火の危険性は低くなっています。万が一出火した場合でも、落ちついて対応すれば、揺れが収まってからでも十分消火することができます。

激しい揺れの中で慌てて火を消そうとすると、転倒したり鍋のお湯をかぶるなど、けがをする可能性があり、その後の避難や隣近所で協力して行う救出・救護活動などの重要な行動に速やかに移行できなくなります。 》

参照元:東京消防庁「地震その時10のポイント」
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-rinkou/tiiki/10points.html


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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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