編集部では読者アンケート調査「教えて!あなたの家の防災対策」(※現在開催中)を実施して、日頃から行っている災害対策についてのご意見を広く募集しました。たくさんのご回答の中から、皆さまにとって有益で参考になるご意見を毎週ピックアップしてご紹介してまいります。今回は、関東地方の Y.T さんの災害対策をご紹介します。
■ 教えて!あなたの家の防災対策 アンケート ■
【回答 No.10】Y.T 様(30歳代・男性)
【回答 No.10】Y.T 様(30歳代・男性)
[回答者名] | |
Y.T 様 |
[性別 ・ 年齢 ・ 居住地域 ・ 世帯人数] | |
男性 / 30~39歳代 / 関東地方 / 3人暮らし |
[居住環境] | |
[想定している災害] | |
[アンケート回答]
非常食はサバイバルフーズを中心に70食ほどストック。
水は消費期限が切れたものもストックしており120L以上あると思います。
飲み水以外にも何かと必要だと思い定期的に購入増やし続けてます。
カセットコンロとカズボンベ複数、アウトドアが好きなので飯盒や寝袋テントなどあり。
他ソーラーパネル、バイオライト、ペレット20キロ、簡易浄水器、給水袋複数。
カーインバーター(正弦波)を購入、車のガソリンは常時満タンから7割以上入れてあり電源となればと思っています。火災になったら怖いけど、車が無事なことを想定。
非常食70食、水120L以上、カセットコンロ、ソーラーパネル、バイオライト(簡易発電機)、簡易浄水器、カーインバーター、非常用トイレ、サランラップ、アルミホイル、ヘルメット、ゴーグル、給水袋、4輪キャリー
アウトドア(楽しみながらの非日常の体験)と防災(災害=非日常)では、電気ガスなどが不便な生活を送るという面で重なるところが多いので、趣味などで日常的に使っているアウトドア用品を、防災グッズに応用する、という人は割と多いです。
非常用グッズとアウトドアは、たいへん親和性が高いので、キャンプなどのアウトドアレジャーを通じ道具の使い方などを学ぶ体験は防災に役立ちます。
言うなれば、アウトドアは、自ら非常時へ向き合うことなので、災害時の予行演習にはもってこいだと思います。
●食糧
非常食はサバイバルフーズを中心に70食ほどストック。
3人で一日9食なので、70食ですと備蓄食糧だけで約8日分となります。
災害当初は冷蔵庫にも2日分程度は食料があるでしょうから、合わせると10日分程度はあるというお考えなのだと思います。
●飲料
水は消費期限が切れたものもストックしており120L以上あると思います。
飲み水以外にも何かと必要だと思い定期的に購入増やし続けてます。
非常食や乾物など取り回しが良い食べ物に比べると、水(保存水)だけは単なる水なので、日常的な保管スペースが余分に圧迫してしまうものです。そんな中で120リットル以上もの準備は凄いですね。
水分は、一人1日3リットル×3人=1日9リットルが目安なので、13日分以上備蓄されているというところでしょうか。
きちんとやられていらっしゃいます。素晴らしいですね。
●簡易浄水器や給水袋(複数)
また別途「簡易浄水器」「給水袋(複数)」を準備されています。
保存水を120リットル(古いのもあり)用意しつつ、同時に、その水などを浄水して使う、更に、水を他所から給水してくるための袋も準備する。
河川があれば、そこから給水袋で水を汲んできて簡易浄水器で浄水する、というのもあるのでしょうね。
複数の選択肢を用意するのは、リスクを分散する危機管理の基本に則った考え方です。
この考え方は、たいへん参考になりますので、ぜひ皆さんも真似されて見てください。
●飯盒や寝袋・テントなどアウトドア用品
アウトドアが好きなので飯盒や寝袋テントなどあり。
飯盒でご飯が炊けない人が結構多いと思いますので、アウトドアレジャーで定期的にこれらで食事を作られているのは、たいへん良いですね。
アウトドアは、楽しんで防災を学べる機会にもなりますので、ぜひ参考にしたい習慣ですね。
●車を電源にと考えて、ガソリンをローリングストックする
カーインバーター(正弦波)を購入、車のガソリンは常時満タンから7割以上入れてあり電源となればと思っています。火災になったら怖いけど、車が無事なことを想定。
正弦波インバーターについて解説すると、
車などのDC直流電気を、家電コンセントが使えるようにAC交流電気に変換するのがインバーターです。
インバーターから出力される電気には、疑似正弦波のものと正弦波のものがあり、通常の家庭内のコンセントは正弦波の電気が流れています。
モーターで動く扇風機などや蛍光灯、医療機器などの中には、疑似正弦波では作動しない電化製品もあるため、できるだけ正弦波のインバーターを買い求めるのが防災の主流です。
数年前まで、疑似正弦波より正弦波のインバーターの方が割高な傾向がありました。現在販売されているほとんどのインバーター製品は正弦波の方が圧倒的に多いようです。
さて、車のガソリンを常に満タン近くに維持するように習慣化しているのは、ローリングストックの考え方です。
きちんと目的(災害時に役立てるため)を持って、日常的に車のガソリンを切らさないように生活を続けている、という点が、ローリングストック法を維持していくための大きなポイントです。
一見簡単そうで、維持する(習慣化する)のはなかなか難しいものですから、ぜひ、見習いたいですね。
…故・吉村昭さんが「災害時に車のガソリンは可燃物になる」と警鐘を鳴らしていましたが、火災だけはどうしようもありません。
私も火災への有効な対策については思いつきません。
●その他
バイオライト、ペレット20キロ
木質ペレットは、バイオライトの燃料用でしょうか。
・サバイバルフーズ:25年保存できる備蓄食糧
主食のクラッカーと、副食のチキンシチュー、野菜シチュー、洋風とり雑炊、洋風えび雑炊の5種類。お奨めは、60食相当量(家族2人で20日分)のバラエティセット(大缶)[6缶セット]で44,280円
URL:https://www.seishop.jp/survivalfoods/sf/
・カムイワッカ麗水15年保存水(2リットル×6本)
国内最長の15年保存水。北海道の羊蹄山が生んだ高水質、真狩村の湧水をボトリング。2リットル6本入り箱で税込4,860 円
URL:https://www.seishop.jp/shopdetail/000000000833/
・カセットコンロ:イワタニ(Iwatani)
イワタニの「タフまる」というカセットコンロは、普通の卓上カセットコンロをアウトドア用に改良したモデルで、空気は通すが風は通さない特許「ダブル風防ユニット」搭載で、風に強く野外でも強い加熱性能が得られるベストセラー商品です。「タフまる CB-ODX-1(ブラック)」は税込7,480 円
URL:https://amzn.to/3KwM38l [amazon.co.jp]
・カセットガス:イワタニ(Iwatani)使用期限7年
カセットガスの使用期限は「7年以内(40℃以下)」です。PL法などの補償がありますので、必ず、お使いのカセットコンロが推奨するガスを揃えましょう。基本的に同じメーカーの物であれば良いと思います。「イワタニ カセットガス 専用ボックス入り 12本組 CB-250-OR-12BOX」は税込2,949 円
URL:https://amzn.to/3tU75I8 [amazon.co.jp]
・飯盒(ハンゴウ)
飯盒には「兵式飯盒」「丸型飯盒」「メスティン(角型飯盒)」の他に「鍋型(大人数用)」など色々とあり各社から様々な製品が販売されています。最近ではソロキャンプブームで、2合炊き程度の小型で、炊飯以外にも、煮る、焼く、蒸す、揚げるなどの使い方もできるようなメスティン型が割と人気のようですね。素材には主にアルミ・ステンレス・チタン・鉄の4種類があります。安価で軽く熱伝導率も高いアルミ製が初心者には良いでしょうが、アウトドアを重視するならとても軽いチタン製も良いと思います。ただチタンは熱伝導率が低く高価というデメリットもあるのでどちらかというとプロ向きです。一例として「MiliCamp メスティン飯盒 MR-250 Pro(2合/アルミ製)7点セット」は税込3,480 円
URL:https://amzn.to/3Lz9GgK [amazon.co.jp]
・寝袋(シュラフ)
アウトドア用の寝袋は一般的に「形と広げた時のサイズ」と「中綿の素材」と「しまい易さ、コンパクトさ(保管にはかさ張らないものが良いが値段相応です)」「洗濯のしやすさ」などで総合的に選びます。形は、冬登山などでポピュラーな「マミー型(一人用)」、ファミリーキャンプで使われる「封筒型(ゆったりしたタイプ)」があり、封筒型は二枚を連結できたりするものもあり、防災用途として考えると封筒型がお奨めです。中綿の素材は、ダウンや化学繊維などがあり、素材や厚みにより就寝時の温度が変わってきます。寝袋の製品ごとに「適正温度帯」が記されていますので利用する季節に合わせて選びます。なお、体育館など屋内で使うことを想定した防災用の寝袋には適正温度は記されていませんが、概ね7℃~10℃くらいの適正温度帯の製品と同スペックのように思います。一例として「スノーピーク(snow peak) セパレートシュラフオフトン ワイド」は税込23,430 円
URL:https://amzn.to/3GMafAw [amazon.co.jp]
・テント
テントは各社から様々な種類が販売されており、形や大きさ(人数)や用途も機能もたくさんあり、価格も様々です。例として、「スノーピーク(snow peak) テント アメニティドーム [3人用~6人用]」は税込33,340円~54,340円。アメニティドームはファミリーキャンプの入門用テントとしては割と定評のあるシリーズです。
URL:https://amzn.to/3rO0gqb [amazon.co.jp]
・ポータブル太陽光パネル:JVCケンウッド
USBタイプC、USBタイプAの出力が付いていますので、この太陽光パネルだけで、太陽光を利用してスマートフォンの充電、USB機器への給電が可能です。日本メーカーのJVCケンウッド社品質・サービスなのでアフタフォローも安心できる製品です。JVCポータブルソーラーパネルBH-SP100-C(最大出力:100W)は、税込38,500 円
URL:https://www.seishop.jp/shopdetail/000000001050/
・火力発電機:BioLite(バイオライト)
“BioLite”(バイオライト)は持ち運べる世界最小の火力発電機で、焚火の熱を電気に変換し内蔵バッテリーから携帯端末をUSB充電できるコンロ。BioLite(バイオライト)キャンプストーブ2 PLUS《フルセット》は税込31,900 円
URL:https://www.seishop.jp/shopdetail/000000000611/
・燃料用の木質ペレット(20kg)
“BioLite”(バイオライト)の燃料に木質ペレットをお奨めしていますが、セイショップでは、ベストセラー書籍「里山資本主義(NHK広島取材班・藻谷出著)」でも紹介されたバイオマス企業「銘建工業(岡山県)」さんを応援しています。銘建の木質ペレット[ホワイトペレット20kg入り / 送料込]は税込 2,310 円
URL:https://www.seishop.jp/shopdetail/000000000599/ [amazon.co.jp]
・簡易浄水器:SAWYER(ソーヤー)SP160
カヌーやカヤックなどのアウトドアレジャーで使われるような簡易浄水器は各社から様々あります…。一例として、アメリカの浄水フィルターメーカー「ソーヤープロダクツ」の携帯浄水器「SAWYER(ソーヤー)1ガロン(3.78L) グラビティシステム SP160【日本正規品】」税込6,264 円
URL:https://amzn.to/3E1WvQK[amazon.co.jp]
・給水袋
一例として、「キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 抗菌伸縮ウォータージャグ(10L)M-9531」は税込 927 円
URL:https://amzn.to/3uOjihK[amazon.co.jp]
・正弦波インバーター(車載用)
インバーターは車などの直流電流(DC12VやDC24V)を交流(AC100V)へと変換する器械です。電気はエネルギー源そのものですので取り扱いを誤るとショートして火災事故につながる恐れがあります。扱いには十分注意しましょう。最低限、お使いの車の定格がDC12VなのかDC24Vなのかは確認しましょう。一般的には、スマホなどの充電程度に使うなら「150W」、ノートパソコンなどを使用したいなら「300W」、キャンプなどで家電を使用したいなら「1000W以上」あるものを選ぶのがお奨めです。昔は非常に高価でしたが、最近は安い中国製の製品が市場を席巻しているようですね。一例として「FLAMEZUM 正弦波インバーター 12V 定格出力1000W(DC12VをAC100Vへ変換・シガーソケットのアダプター付き)」税込10,998 円
URL:https://amzn.to/3sBuJ9T[amazon.co.jp]
・トイレ処理剤:ほっ!トイレタブレット(5年保存)
水洗トイレが断水したとき、トイレにビニール袋を布き、タブレット状の薬剤を前もって入れ、排便後にビニール袋の口を縛り廃棄するだけ。震災時の不便な状況でも簡単・快適に使用できます。ほっ!トイレタブレット(100袋入り)+処理ビニール袋110枚付きは 税込23,100 円
URL:https://www.seishop.jp/shopdetail/064000000003/
・ヘルメット
大地震時の避難の際にヘルメットがあるだけで安心感が違います。一般的に防災ヘルメットは“折りたたみ”できたり、“かさばらず”省スペースに保管できるように設計されていますが、ヘルメットは必ずしも防災専用のものである必要性はありません。例えば山登りをされている方は山用のものを用いても良いでしょう。紹介している商品は、カラーバリエーションも豊富なDICプラスチック社の「防災用折りたたみヘルメット(IZANO)IZANO2」で税込4,730 円
URL:https://amzn.to/3q6AsDj [amazon.co.jp]
・防塵ゴーグル(防塵メガネ)
火山灰や瓦礫がある災害現場などの移動手段に防塵メガネは役立ちます。個人的には、眼鏡をしていても使える少し大きめのゴーグルタイプがおススメです。一例として、トーヨーセフティー(TOYO SAFETY) 防塵メガネ NO.1290は、税込1,650 円
URL:https://amzn.to/3HaeKWB [amazon.co.jp]
・4輪キャリー(アウトドア用ワゴン)
荷物がたくさん運べるアウトドアワゴンは、各メーカーから色んな製品が発売されており、最近のものをみると耐荷重100㎏~150kgの製品が多いようです。尚、日本では法律で人(子ども)を乗せられません。一例として、コールマン(Coleman) アウトドアワゴンは、税込8,945 円
URL:https://amzn.to/33i1Ero [amazon.co.jp]
―――さて、
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