ウォーターサーバーを複数使い、計180リットルの水をローリングストック ～ R.O さん（50代女性）の災害対策【わたしの防災対策#20】

木造二階建てにお住いで、基本方針としては自宅・避難所の防災を考えているのだろうと思います。

ご参考までの情報としてですが…

木造家屋の瓦屋根などといった屋根が損傷して、雨漏りするという二次被害が、ここ最近の災害で多く報告されています。

台風や落雷で屋根が壊れたりした場合、修理に火災保険が使えます。
ただ、経年劣化による事故や被害の場合には保険が適用されないので注意が必要です。

屋根の補修や補強、そして備えも考えておかれると良いでしょう。

●福祉避難所（特別避難場所）

「福祉無くして、防災無し」と、どなたか防災専門家も仰っていました。
こうれから益々の高齢化社会を迎えることになりますので、災害弱者の安全な避難と暮らしは重要事項です。

編集部コメントで何度か紹介しましたが、繰り返しになりますが、福祉避難所（特別避難場所）制度について再度紹介します。

災害発生時の避難行動などで制約を受けやすい、高齢者、障害者、病弱者（乳幼児、妊婦、外国人、観光客も含む）を、防災上は「要援護者（災害時要配慮者）」として地域行政が主体となって支援する取組がされています。（法的にも「災害対策基本法（2013年改正）」に規定）

そうした支援の一つに「福祉避難所（特別避難場所）」というのがありますので、ぜひ覚えておいてください。

この福祉避難所（特別避難場所）とは、要援護者のうち、通常の避難所（体育館など）での避難生活に支障がある人たちには、各地域防災拠点に要援護者向けの専用スペースが確保されていますが、それでも、地域防災拠点での避難生活が難しいと判断された方を受け入れるための二次的な避難所が「福祉避難所」と呼ばれる場所になります。一般的には、その地区の行政と協定を締結している社会福祉施設などがこの特別避難場所となります。

受け入れ方法は各地域で異なっていますが、流れとしては以下の通りです。

・まずは通常の避難所にいったん避難し、
・そこで個別に相談し、
・状況により福祉避難所（特別避難場所）へ

という流れになるかと思います。

ご家族の介護をされている方は、いちど、地元の行政で「福祉避難所（特別避難場所）」をお調べすることを強くお勧めします。

●ハザードマップ

3年前に台風災害が起きましたが、自宅は被害にあうことはなかったですが、1キロ先の住宅では被害が凄かったです。
ハザードマップを見ると自宅は少し高くなっており前回は被害にあいませんでした。

ご自宅をハザードマップで確認され、また、自宅の災害情報をアップデートされています。
災害に遭うと分かっているのにも関わらずハザードマップを見ない人も多いなか、たいへん素晴らしい行動です。

避難所は近場にありますが前回の時には他の場所が指定されていました

避難所が変わったということですね。

どういう避難プランを考えていらっしゃるのか、
皆さんのために、ぜひ教えていただけると嬉しいですね。

●水のローリングストック

水は一本30Lのサーバー使用を6本、懐中電灯、ランタン、サバイバルフーズ、寝袋、パスタや缶詰、卓上コンロなど準備しています。

飲料水は、ウォーターサーバーで30リットル×6本で計180リットル（1人一日3リットルとして20日分の備蓄量）を常に廻しているローリングストックをされています。

凄いですね。

特にユニークなのは、ウォーターサーバーを使って「日常的な消費分」と併せて「余剰分（20日分）」もローリングストックで回すという試みをされていることです。

仮にウォーターサーバー業者を活用していたとすると、20日分の水が自動的に入れ替えしていることになるので、特に日常的に介護に忙しいご家庭にとっては、日常と防災を両立した備えの良いアイデアと思いました。

恐らく、食料品も水と同じように、災害用保存食であるサバイバルフーズと、日常的に食べるパスタや缶詰などの日持ちする食品を多めに買い揃えローリングストックで回しているのかと思います。つまり、「非常食・保存食」をもしもの際の保険（備蓄）として「普段食べる食料＋α」をローリングストックされているのでしょう。

●卓上コンロ（カセットこんろ）
老婆心ながら、カセットこんろの燃料（ガス）の備蓄もお忘れないように！

なお以前、携帯コンロ（カセットこんろ）のガスはどのくらい持つのか？という内容もご紹介しましたので参考にされてください。