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『日本書紀』に遺されている宣化天皇(6世紀頃)の非常時のための食料備蓄についての詔勅 [今週の防災格言297]

time 2013/08/19

『日本書紀』に遺されている宣化天皇(6世紀頃)の非常時のための食料備蓄についての詔勅 [今週の防災格言297]


くらいもの天下あめのしたもとなり。黄金こがねよろずはかりありとも、いいうえいやすべからず。白玉しらたま千箱ちはこありとも、何ぞこいを救はむ。 』

“食者天下之本也。黄金万貫不可療飢。白玉千箱、何能救冷。”

宣化天皇(467頃〜539 / 第28代天皇 在位536年〜539年 継体天皇の第2皇子)

「白玉(しらたま)」は、真珠の意。
「冷(こい)」は、寒さのためにこごえることの意。

つまり、「食料は天下の基本であり、例え、黄金が万貫あっても飢えを癒すことはできず。真珠が千箱あっても寒さをしのぐことはできない」の意。

格言は、日本最古の正史『日本書紀(養老4(720)年)』の巻第十八・武小広国押盾天皇(たけをひろくにおしたてのすめらみこと)宣化天皇の条より。
宣化天皇元(AD536)年、帝位を継いだ宣化天皇が、非常時に備えて、那津(なのつ=現在の博多付近)に、各地から集めた食料を保管する官家(みやけ)を作らせたという詔勅(しょうちょく)として伝わるもの。

当時、大和朝廷は、継体天皇21(AD527)年に発生した筑紫(つくし)国造(くにのみやつこ)磐井(いわい)の乱より以降、九州北部の支配を強化するために、軍事・外交上の重要拠点として那津に官家を置いたと考えられている。この那津官家に関する記録はほとんどないため、実態が判明していないが、後の地方行政機関である大宰府に繋がるという説がある。

「官家(みやけ)」は「屯倉」「屯家」「御宅」「三宅」「三家」とも書かれ、家や倉や水田などが付属した直轄地を指し、大化の改新で廃止されるまで大和朝廷の経済的支配基盤となったものだが、詳しいことは分っていないという。

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<防災格言編集主幹 平井 拝>

 

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