
少し力を抜いて読む近未来パンデミック小説。
著者である外岡立人氏の持論は、新型インフルエンザが流行したら、発熱後48時間以内にノイラミニダーゼ阻害剤であるタミフルやリレンザ(抗インフルエンザ薬)を服用し、体の中に免疫を作ると言う「感染中断免疫法」。もちろん、小説の中の主人公も使用している。
おススメ度:★★★☆☆ |
医者であり、小樽保健所長を経験し、「鳥および新型インフルエンザ海外直近情報」と言うWEBサイトで、最新の情報を開示している著者の小説。中国広東省でSARSが、そして香港へ、一人の日本人医師だけがその危険性を察知、やがてSARSは日本へやってきたが、世界的な流行を前に風邪に変異。実はその時すでに、H5N1(新型インフルエンザ)の芽は出ていた。日本発のパンデミックを主人公は防げるのか?少し力を抜いて読む近未来パンデミック小説。