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異常気象が世界のトレンドに…

time 2023/07/24

異常気象が世界のトレンドに…

今月に入ってから “異常気象” が世界のトレンドです。

日本だけでなく欧米や中国など世界各地で猛暑が頻発し、夏の風物詩と言える夕立ちや豪雨も規格外となりました。

九州北部(7月10日)や秋田県(7月16日)では記録的な大雨が降り、千葉、埼玉、茨城、群馬県などでは竜巻とみられる突風(7月11日)が吹き荒れました。

先月6月初旬の気象庁の発表では、今年は春頃(2023年5月)から4年ぶりの「エルニーニョ現象」が続いているのが確認されましたが、とくに今夏は、冬に収束したばかりの「ラニーニャ現象」の影響が残ったまま、エルニーニョ現象が発生する異常事態となったことが、世界中の異常気象に影響しているようです。
実に、ラニーニャ現象とエルニーニョ現象という二つの現象が続いて起きる事象は、1976年以来の47年ぶりの出来事なのだそうです。

エルニーニョ現象やラニーニャ現象は、日本を含めて世界中の異常気象の要因と考えられています。

赤道付近から南米沿岸までの海面温度が平年より高くなって、その状態が一年ほど続く現象が「エルニーニョ現象」で、逆に海面温度が低くなるのが「ラニーニャ現象」と言います。

先ごろの気象庁の報告では、今年は、今後も秋までエルニーニョ現象が続く可能性が高い(90%の確率)とのことで、しばらくは異常気象が続く見込みです。

4年ぶりのエルニーニョ現象といえば…

ちょうど4年前のスーパー台風が記憶に新しいところです。(令和元年東日本台風こと台風19号(915hPa)と台風15号)
この二つの台風は、静岡県や関東(特に千葉県)、甲信、新潟県、東北地方に記録的な大雨をもたらし40年ぶりとなる死者100人(死傷者500人)を記録、神奈川県川崎市(武蔵小杉)では大規模な内水氾濫が発生したりしました。

台風シーズンとなるこれから8月、9月も都市型水害の「内水氾濫」などに注意をしておく必要があるかもしれません。今から “事前の備え” で準備しておくに越したことはないでしょう。

そして、異常気象がもたらす大規模な自然災害は、地球温暖化が招いているとされています。

世界中の科学者たちの集まりIPCC(気候変動に関する政府間パネル)で、8年ぶりに出された第6次評価報告書(2021年)では、

人間の影響が大気、海洋、及び陸域を温暖化させてきたことは疑う余地がない。

として「地球温暖化は人間の活動によるもの」と初めて断定されました。

地球温暖化は大規模な自然災害だけでなく、気温上昇や干ばつ、冷害などによる食料不足、水資源不足、水産・農業生産減少、生態系への影響、感染症の増加など、私たちの暮らしにも多大な影響を及ぼすことがわかってきました。

世界気象機関(WMO)は、地球温暖化により、1970年以降の50年で、洪水などの世界の気象災害の発生件数は約5倍に増えたと報告しています。

同時に、10年に一度の規模の大雨・豪雨、熱波、干ばつなどといった大きな自然災害の発生頻度は、地球温暖化が進むにつれて、1.5倍から5倍以上も増え続けると警告してもいます。

1970年以降、すでに温室効果ガスによる人為的な気温上昇は進んでおり、世界気象機関(WMO)のペテリ・ターラス事務局長は先日(7月17日)、

地球温暖化の影響で異常気象の頻度は増し、残念ながら新たな日常(ニューノーマル)になりつつあり、地球の気温は未知の領域に入る

と改めて警鐘を鳴らしました。

過去、世界の地震の二割が集中する日本では、大規模な地震を基にしてインフラの整備や備蓄等の災害対策が行われてきました。

その一方で、 “直前の予知のできない地震” に比べ “直前の進路予測がしやすい台風” とでは、備蓄など事前の備えを基本とする対策とは考え方が少し異なっていました。

しかし、ニューノーマル化してきた現在では、考え方を改め、気象災害にも日頃からの準備や備えが必要となってきているようです。

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