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《新型インフルエンザ書評【16冊目】》毛利子来・母里啓子・ワクチントーク全国「予防接種と子どもの健康」攻略本編集委員会 編著「 予防接種へ行く前に―受けるこどもの側にたって 」(筑摩書房 2006年)

time 2009/10/15

《新型インフルエンザ書評【16冊目】》毛利子来・母里啓子・ワクチントーク全国「予防接種と子どもの健康」攻略本編集委員会 編著「 予防接種へ行く前に―受けるこどもの側にたって 」(筑摩書房 2006年)

ワクチンは万能ではありません。情報を元に自己責任で接種を決めなければいけません。

本書は、厚生労働省が発行する親向けパンフレット「予防接種と子どもの健康(2006年3月版)」への「攻略本」です――――とはじまります。  



予防接種へ行く前に―受ける
こどもの側にたって


おススメ度:★★★☆☆

現在、新型インフルエンザへの有効な対策の一つとして、ワクチンの接種が話題となっています。

厚生労働省の「新型インフルエンザワクチン(A/H1N1)の接種について(素案)」には、「現在、国内で使用されている季節性インフルエンザワクチンは、重症化や死亡の防止について一定の効果はあるが、感染防止、流行の阻止等に対しては、効果が保証されるものではない。また、極めて稀ではあるが、重篤な副反応も起こりうるものである。」とした上で、「新型インフルエンザワクチンも基本的に同様と考えられる」としています。

  本書冒頭の「10万人に一人の死亡事故が起こるワクチンだと、接種させる側から見れば0.001%の事故発生率でも、事故にあった子供や親から見れば100%の事故発生率です。」との言葉には、考えさせられます。ワクチンは万能ではありません。

情報を元に自己責任で接種を決めなければいけません。

さて、本書によれば、「季節性インフルエンザワクチンによる重篤な副作用として、ショック、アナフィラキシー様症状:まれにショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹(じんましん)、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあり、そのほとんどは接種後30分以内に生じる。ギランバレー症候群、けいれん、急性散在性脳脊髄円(ADEM)、肝機能障害、黄疸、喘息発作があらわれる等の報告がある。またその他の副作用に、過敏症による発疹、蕁麻疹、紅斑、掻痒(そうよう)があらわれることがある。全身症状として、発熱、悪寒、頭痛、倦怠感を認めることがあるが2~3日で消失。局所症状として、発赤、膨腫、疼痛を認めるが2~3日で消失。」とあるので参考にしたい。

初出:2009年10月15日

          


















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