![《新型インフルエンザ書評【7冊目】》損保ジャパンリスクマネジメント 著「新型インフルエンザ上陸その時どうする?生き残りハンドブック」(日本経済新聞出版 2008年)](https://shisokuyubi.com/wp/wp-content/uploads/2009/12/3bc6f8449ad01b1edf097495d2c564f6.jpg)
基本的な対策のありかたを平易にまとめたハンドブック。
新型インフルエンザに関する基礎知識と、個人や学校、企業などにおける基本的な対策のありかたを平易にまとめたハンドブック。
新型インフルエンザ上陸 その時どうする? 生き残りハンドブック おススメ度:★★☆☆☆ |
特に、新型インフルエンザ発生時に、個人が家庭でどのように対処していけばよいかについてまとめてくれているところが役立つ。
手洗いの方法がわかりやすく図解で示され、備えておくべき食糧や水、日用品や感染症指定医療機関などのリストが載っており、また家族が感染した場合にはどのように対処すればよいか、なども示されている。企業を中心とする団体の担当者向けのコンテンツが多い中で、これらはコンパクトかつ良くまとまっている。
とはいえ、出版されたのが08年の12月でまだ数カ月しかたっていないにもかかわらず、すでにヒト‐ヒト感染が疑われるなど新型インフルエンザを取り巻く環境がどんどん変わってきている。この変化の速さに対応するためには、こういったハンドブック的なコンテンツは、最新版をウェブに掲載するなどの補助的な情報提供を合わせて行うことが必要かもしれない。