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《新型インフルエンザ書評【13冊目】》木村良一 著「パンデミック・フルー襲来―これが新型インフルエンザの脅威だ― (扶桑社BOOKS)」(扶桑社 2009年)

time 2009/08/25

《新型インフルエンザ書評【13冊目】》木村良一 著「パンデミック・フルー襲来―これが新型インフルエンザの脅威だ― (扶桑社BOOKS)」(扶桑社 2009年)

鳥インフルに関する記述に目新しいものは無くどちらかと言えば恐怖を煽る類の小説。

「クライムハイ」って映画をご覧になられましたか?  御巣鷹山にJAL機が墜落した事故を追う特ダネ事件記者の話です。本書は同じ1985年を背景に、H5N1が横浜でアウトブレイクするその瞬間を追う事件記者を元社会部の記者が描いたサイエンスフィクションです。



パンデミック・フルー襲来
―これが新型インフルエンザ
の脅威だ― (扶桑社BOOKS)


おススメ度:★☆☆☆☆

鳥インフルエンザに関する記述に目新しいものは無く、どちらかと言えば恐怖を煽る類の小説かもしれません。

新聞がパンデミックをどのような目で見ていたか?パンデミックを一つの社会現象と見て、マスコミの目線を知るには良い本です。しかしながら、H1N1によるパンデミックの脅威にさらされている現在では、警察や国家権力による情報統制と、横浜にパンデミックを封じ込める対応に終わるのには、少々不満が残ります。

「国民ひとりひとりが、その脅威を正確に認識して冷静に行動することが何よりも大切である」との著書の言葉には同感です。

改めて2009年4月以前に、新型インフルエンザがどのように怖いと思われていたのか、考え直すのに良い機会です。

初出:2009年08月25日

          


















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