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つんく♂氏の「家族を思い、自分を生きる」名言（1968～ / 作詞・作曲家音楽プロデューサ―）[今週の防災格言608]

time 2019/08/19

『「自分の人生ぐらいなんとかなる」と考えていたが、そうではなかった。』

つんく♂（1968～ / 作詞・作曲家音楽プロデューサ― TNX株式会社社長）

曰く―――。

《できることなら長生きしたい。子供たちの今の笑顔を見ていたいし、彼らの子供が生まれてくる日にも立ち会いたい。でも―――。「短命でも楽しみながら死んでいったヤツがいたら、それはそれで勝ちやなって」。運命なんてものがあるかどうかは分からないが、いずれにしても、不満を言っているだけではつまらないし、何も始まらない。・・・《中略》・・・大事なのは「今」。手記を執筆し、思いを赤裸々に記した理由の一つは、いつか子供たちが読み、今の自分について知ってくれるだろうと考えたからだった。
がんになって気づいたことはまだある。人は決して一人ではないということ。「シャ乱Ｑ」というバンドを成功させ、「モーニング娘。」を日本有数のアイドルに育てた頃は、「自分の人生ぐらいなんとかなる」と考えていたが、そうではなかった。》

読売新聞朝刊（2015(平成27)年9月8日）「声帯摘出つんく♂さん単独インタビュー家族を思い、自分を生きる」より。

つんく♂（本名：寺田光男）氏は、ロックバンド「シャ乱Q」のボーカルとしてデビュー後、女性アイドルグループの「モーニング娘。」や「ハロー！プロジェクト」などのプロデューサーとして知られる人物。

1968（昭和43）年10月29日生まれ。大阪府東大阪市出身。
中学2年生のときにビートルズに憧れてギターを始める。近畿大学附属高等学校を経て近畿大学商経学部に在学中の1988（昭和63）年に学生5人で「シャ乱Q」を結成。大学卒業後の1992（平成4）年に「シャ乱Q」でメジャーデビュー。1994（平成6）年の「シングルベッド」がミリオンセールスを記録し、翌1995（平成7）年の「ズルい女」で大ブレイクした。その後、女性ヴォーカルユニット「モーニング娘。」をプロデュースし大ヒット、代表曲「LOVEマシーン」（1999年）は176万枚以上のセールスを記録。「ハロー！プロジェクト」を始め数々のアーティストに楽曲を提供するなど総合エンターテインメントプロデューサーとして幅広く活躍中。
2014（平成26）年3月、喉頭がんであることを公表。再発により10月に手術をし声帯を摘出、翌年になって、声を失ったことを公表し大きな話題となった。
台湾大地震（1999年死者・行方不明者2,444人）や311東日本大震災（2011年）では復興のための募金活動やチャリティーイベントなどを行っている。
「うまれてきてくれてありがとう」（2015年）で第57回日本レコード大賞作曲賞受賞。著書に「だから、生きる。」（新潮社）。

オフィシャルサイト: http://www.tsunku.net/

画像：オフィシャルサイトより