『 三災五濁(さんさいごじょく) 』
最澄(さいちょう)(767~822 / 平安時代の僧侶 天台宗の祖 伝教大師)
最澄が世の無常を嘆き、比叡山入りを決意して衆生 (しゅじょう)のため修行に尽くすと誓願した書「願文(がんもん)」の一節に『 牟尼(むに)の日久しく隠れて、慈尊の月未だ照さず。三災の危きに近づき、五濁(ごじょく)の深きに没(しず)む。』とある。
現代語訳は「お釈迦様が亡くなられてから、次の仏様も未だ現れず、災いによってこの世の終わりが近づきつつあり、人々は道を誤り汚れに満ちた世の中に沈んでしまった。」
「三災」は自然災害を指し、「五濁」は戦争、悪疫、飢饉、人間の資質の低下や偏見・悪徳の横行などを指す仏教用語である。
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