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2023年08月の 防災・危機管理ニュース をピックアップしてお届けします。
【 2023年8月1日~8月31日 】

time 2023/08/31

2023年08月の 防災・危機管理ニュース をピックアップしてお届けします。<br />【 2023年8月1日~8月31日 】
8月8日、ハワイの観光地マウイ島ラハイナの町を山火事が襲った

【2023年8月1日~8月31日】
今月の防災・危機管理ニュース
ピックアップ13選

 


 

【ハワイ・マウイ島山火事】
山火事がマウイ島の観光地・ラハイナの住宅地に広がる [2023/08/08]

米ハワイ州マウイ島で8月8日に山火事が発生し、島中心部まで火が広がった。島各地に避難指示が出され、住民2100人以上が避難したほか、ハワイ州は緊急事態宣言を出し島への不要不急の渡航を控えるよう呼びかけた。山火事は島内3地域で発生、当日ハリケーン「ドーラ」がハワイ諸島の南を通過し、強風に見舞われるタイミングと重なったため、火は強風によりまたたく間に延焼し、マウイ島では2000棟以上の建物が壊滅的な被害を受けた。地元メディアは「ハワイ史上最悪の自然災害」と報じている。8月26日現在、全焼2,207棟、死亡115人、重軽傷者67人、行方不明者388人

 

【福島原発・処理水嫌がらせ】
中国政府、日本への一方的な嫌がらせ野放しに[2023/08/24-]

8月24日、福島第一原子力発電所の原発処理水の海洋放出が始まって以降、中国からの嫌がらせの電話が相次ぎました。福島県の内堀雅雄知事は8月28日、福島県内の旅館や飲食店、道の駅などに中国からとみられる迷惑電話が相次いでいるとして、政府に対応を要請しました。

 

【台風6号】
沖縄県で8月1日の停電発生から8日の復旧まで177時間 [2023/08/01-08]

大型で強い台風6号は、ゆっくりした速度で沖縄県・宮古島の海上を西に進み、その後停滞しながら進路を東寄りに変え、沖縄本島付近に再び接近したことから、沖縄地方全域に7月末から8月8頃までの長い期間、停電や断水などライフラインに大きな影響を及ぼし続けることになりました。
この台風の影響により、8月1日午前10時ごろより沖縄県内では停電が発生し、ピーク時の8月2日には沖縄県内の全世帯のおよそ34%にあたる21万5800戸に上りました。当初、沖縄電力では8月5日の復旧を予定していましたが、暴風の影響が長引いたため作業が遅れ、8月5日午前には約2万4790戸(停電率4.1%)、6日午後には1万5510戸(停電率2.4%)で停電が続いていました。停電が解消されたのは8月8日午後19時14分で、高圧線復旧までにおよそ177時間を要したことになります。

 

【台風7号】
東海道新幹線と山陽新幹線 3日間大幅ダイヤ乱れ、お盆休みのUターンラッシュ直撃 [2023/08/15-17]

8月15日午前、台風7号は和歌山県・潮岬付近に上陸し、その後、日本海へと抜けました。岡山県と鳥取県では非常に激しい雨が同じ場所で降り続く線状降水帯が発生するなど、24時間の最大雨量が500ミリを超えました。各地で停電や鉄道の運休が相次ぎましたが、とくに、東海道・山陽新幹線のダイヤの乱れは15日から17日まで3日間続くことになりました。東海道新幹線と山陽新幹線は、8月15日は予報により計画運休を実施し、翌8月16日に通常運転を予定していましたが、静岡県内で降り続いた雨の影響で、東京駅と博多駅の間の全線で上下線とも一時運転を見合わせました。お盆休みのUターンを直撃したため、新大阪駅をはじめ、新幹線が通るターミナル駅では各地で再開後も大混雑が続きました。

 

【トリプル台風】
台風9号、10号に続き、台風11号(8/28)、台風12号(8/30)発生 [2023/08/28]

台風9号、10号に続き、8月28日は台風11号が発生し、8月29日時点では日本の周辺には台風が3つ存在することになりました。このうち台風9号と10号は日本から離れていく予想になっていますが、11号は週末には沖縄に近づくおそれがあり今後の進路に注意が必要です。また8月30日にも台風12号が発生する見通しです。相次ぐ台風で連日のように各地で発生するゲリラ雷雨や、台風により強まった高気圧が異例の残暑ももたらしました。

 

【関東大震災100年】
首都直下地震の想定被害半減へ 地域防災計画まとめる[2023/09/01]

関東大震災(1923年9月1日)100年を前に、今年は各メディアが特設サイトを開いています。特に関東大震災研究についての最新知見記事を中心に集めてみました。

 

【ガソリン価格高騰】
15年ぶり、レギュラーガソリン全国平均180円/リットル台 [2023/08/09]

資源エネルギー庁は8月9日、全国のレギュラーガソリンの平均価格(8/7時点、1リットルあたり)を公表しました。ガソリン価格は12週連続で値上がりし180.3円と、2008年8月以来の15年ぶりの180円を超えました。政府はガソリン価格を抑えるため、2022年1月から石油元売り会社に補助金を支給しているが、ロシアのウクライナ侵略などで高騰した原油価格が一時落ち着いたため、2023年6月からは補助率を段階的に縮小しており、その分、店頭価格は今後も値上がりが続くとみています。
これを受け岸田首相は8月22日に、与党に対し、ガソリンなど燃料価格の高騰対策を8月中にまとめるよう指示しました。しかし、8月30日の発表ではレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売販売価格は前週比1.9円高の185.6円(8/28時点、1リットルあたり)と、15週連続の上昇となり、2008年8月4日の統計開始以降の最高値185.1円を超えました。

 

【防災の日アンケート調査】
国民の5割、防災の日の由来「知らない」(日本赤十字社調査)[2023/08/18]

8月18日、日本赤十字社(日赤)は、関東大震災100年を機に国民の防災意識や備えの実態について全国の男女合計1,200名を対象にアンケート調査を実施しその結果を公表しました。調査によると、毎年9月1日の「防災の日」が100年前の関東大震災に由来することを「知らなかった」という人が全体の半数近い49%に上ることが分かりました。年代別では20代の56%、30代の69%が「知らなかった」と回答、日赤は若年層ほど理解していない傾向があったとしています。また、関東大震災について知っているかどうかを尋ねた質問では、「名前は聞いたことがあるが、どのような災害か内容までは知らない」と回答した人が36%、「全く知らない」が8%でした。日赤では「過去の大規模災害に対する認識が薄れている」としています。

 

【中国の不動産危機が正念場に】
中国恒大集団が米国で連邦破産法第15条の適用を申請 [2023/08/18]

8月に入り中国の不動産業界で昨年売上高首位だった「碧桂園」がデフォルト(債務不履行)寸前に陥り、資産運用大手「中植企業集団」傘下の信託企業で投資家への返済遅延が表面化し、中国恒大集団(エバーグランデ)は8月17日に米ニューヨークの裁判所に連邦破産法15条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。大和総研の発表によると、上場する中国の不動産大手の半分以上がデフォルトに陥っているとみられるという。8月10日、米バイデン大統領は講演で中国経済を「中国は時限爆弾だ」と評し、8月26日には日本銀行の植田和男総裁が米ワイオミング州で開催された経済シンポジウムのパネル討論会に登壇し、中国経済の減速に懸念を示した。世界第2位の経済大国である中国では不動産危機が深刻化しており懸念が高まっている。

 

【ロシア情勢】
ワグネル代表プリゴジン氏、飛行機墜落で死亡、暗殺か?[2023/08/23]

8月23日、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創始者エフゲニー・プリゴジン氏(62)らを乗せた自家用機が、モスクワの北西約300キロのトヴェリ州クジェンキノ村近くで墜落し、乗客乗員10人全員が死亡した。プリゴジン氏は2023年6月、ロシア政府が「ワグネル」を直接傘下に置く方針を示したことに強く反発し、ロシア国防省に対する反乱を起こし、部隊を一時モスクワへと向かわせた。

 

【北海道胆振東部地震から5年】
厚真町、報告書で全国に情報発信(具体的な方法は検討中)[2023/08/29]

2018年(平成30年)9月6日の北海道胆振東部地震から5年。8月29日、最大震度7を観測し、大規模な土砂崩れで37人が亡くなる被害があった厚真町の宮坂尚一朗町長が、同町内で記者会見し、全国各地で自然災害が増えるなかで被災自治体としての経験を参考にしてもらうため、インターネットによる動画や冊子を通じて防災対策などに関する情報を全国に発信する考えを示した。具体的な方法は検討中だが、発災時の初動や応急期、復旧期など各フェーズの対応内容を時系列にまとめた報告書として発信し、各自治体で活用してもらう考えだ。

 

【南海トラフ地震・和歌山市】
南海トラフに備え「事前復興計画」3本柱 素案まとまる [2023/08/09]

和歌山市は8月8日、南海トラフ巨大地震に備え「住宅や暮らしの確保」、「産業の復興」、「まちづくりの全体像」の3本を柱にした「事前復興計画」の素案をまとめ市が直面する課題を整理しました。9月末にも正式に取りまとめ、早期復興に向けた準備を進めるとしています。

 

【災害の記憶デジタルミュージアム】
災害伝える古文書デジタル博物館、無料公開(あいおいニッセイ同和損保)[2023/08/14]

18世紀から20世紀初めにかけての災害を伝えた古文書をデジタル化し、インターネット上で一般に無料公開する「災害の記憶デジタルミュージアム」を、あいおいニッセイ同和損害保険がオープンしている。第1回として6月27日より「水害と向き合う」をテーマとして26点を展示している。第2回は地震に関する資料の展示を予定している(展示の入れ替え日は未定とのこと)。

 

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