10th IAA Man in Space Symposium 1993,April in Tokyo
国際宇宙ステーション計画の一環で、IAA(International Aerospace Agency)国際航空宇宙局(IAAの日本語名はよく分かりません)なる専門研究部会がありました。
私(店長)は当時、研究者の端くれで1993年4月19日〜23日に東京で開催された第10回IAAシンポジウムの末席に加わっておりました。
このバッジは当時、関係出席者に配られた記念品(?)で背広などに付ける社員章のようなものです。他にもTシャツ等の記念品も頂いたのですが、人にプレゼントしたりしてしまい、現在、唯一手元に残っている思い出の品がこのバッジです。
恐らく、国際宇宙ステーション計画では、様々な専門分野の研究部会が存在したのではないかと思われますが「IAA」はその中の1つです(他の部会の存在についてはほとんど知りません)。私が参加したIAA部会には当時「Man in Space」なる副題が付いており、宇宙空間で植物を栽培したり、宇宙空間で人間の健康や食事や運動、宇宙空間での作業用機器マニュピレータの操作性はどうか、など医学的な見地からの研究が中心に行われておりました。
この大会では、アメリカ、ロシア、フランスなど、世界各国の偉い先生方が来日されたのですが、まだ、私は「ソビエト連邦(ソ連)」から「ロシア」に国名が変ったことにさほど慣れていなかった頃であった為、ロシア人の研究者らが日本に来日したことにかなりの違和感を覚えた記憶があります(※実際はソ連崩壊から何年も経過していたが・・・当時は宇宙分野ではどこかしらに共産圏の臭いを感じてちょっともの珍しかった)。
また、93年は「国際宇宙ステーション計画」と呼ばれる言葉がマスコミを賑わすような機会がほとんど無かった頃で、「国際宇宙ステーション」はもとより「宇宙」という言葉にすら私はあまり実感が沸きませんでした。
大会でアメリカ、ロシア、フランスの研究者から次々と発表される宇宙空間での実験の様子などを写真付きで説明されるにつけ『へ〜!宇宙空間で植物栽培してるんだ。世の中進んでるなぁ〜。』と、ただ、ただ、感嘆していた記憶が鮮明にあります。
つまり、私はその程度の関係者なんですね(笑)。
IAAというものに関わるとはまったく予期していなかった事だったので、良くも悪くも色々と苦楽など当時の思い出は尽きません(機会があればいつかお話ししましょう)。とにかく、末端でも国際宇宙ステーション計画に関われたことは今ではとても誇らしい思い出となっています。
今回バッジを撮影して初めて気付きましたが、バッジの絵柄は「宇宙ステーションから富士山に一筋の光が差し込んでいる」というデザインのようです。日本で開催された最初(で最後?)のIAA国際部会だったこともあり日本らしいセンスの記念品ですね。
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