安田善次郎（1838〜1921 / 安田財閥創設者）が著書『意志の力』に記した名言 [今週の防災格言164]

『 多くの世間でいう災難は 実は真の災難にあらずして、畢竟（ひっきょう）平生の予防の心掛けを怠（おこた）れる為（た）め自ら招いた禍（わざわい）が多い。 』

安田善次郎（1838〜1921 / 実業家 安田財閥の創設者）

畢竟（ひっきょう）とは「結局のところ」という意味。

富山県出身の実業家・安田善次郎（やすだ ぜんじろう）氏は、日本最大規模の安田財閥の創設者。富山藩の下級藩士の子として生まれ、17歳で奉公人として江戸に出た。1864（元治1）年に両替店「安田屋」を開業、東京屈指の金融業者となり、1880（明治13）年に「安田銀行（後の富士銀行。現みずほフィナンシャルグループ）」を開業。損保会社（現損保ジャパン）、生保会社（現明治安田生命保険）などを次々に設立し金融財閥を築いた。晩年に東京大学安田講堂、日比谷公会堂を寄贈。1921（大正10）年、自宅応接間で国粋主義者・朝日平吾に刺殺された。
この格言は著書「意志の力（実業之日本社 1916年）」の「病気及災難の予防法」より。

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2024.11.20

大倉喜八郎が二度にわたる明治の洪水被害から得た備えについての名言（1837～1928 ...

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『 平和の戦争にもこの時の如き水害の夜襲があるから、斯（かか）る夜襲に狼狽して、本城を奪われない様に充分に防御の術を尽し得る様、平素の鍛錬と覚悟と熱心と手腕が最も必要である。 』　大倉喜八郎（1837～1928 / 実業家 大倉財閥の創設者 従三位男爵）　格言は著書「致富の鍵」（明治44年）より。明治四十年の水害を契機に「備え」をした会社が、その後に発生した明治四十三年の水害で被害を免れ、会社の損害を最小限にとどめたという教訓を述べたもの。曰く―――。《 常に何にもしないで、安閑としていて、夜襲をかけられた時に本...

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2024.11.20

三井高房（1684～1748 / 江戸中期の豪商 3代目三井総領家(三井財閥)）が著した「町...

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『 只（ただ）事（こと）の大（おお）きにならざる已前（いぜん）に、何事も了簡（りょうけん）あるべきこと。 』三井高房（1684～1748 / 江戸中期の豪商 3代目三井総領家(三井財閥)）格言は編著書「町人考見録」（享保13(1728)年）上より。何事も大事に至らぬうちに対処をすべきだ、という意味。三井高房（みつい たかふさ / 3代目三井八郎右衛門）は、江戸中期の豪商で、三井総領家3代目として、のちに三井財閥を形成する「三井家」の基礎を固めた人物。貞享元（1684）年、総領家2代目の父・三井高平（三井家始祖高利の長男 / 1653～...