『 最終判断はあなた自身が行う。
誤った判断をした責任はあなたにしかない。 』
ジョン・ワイズマン(1940〜 / 元英国特殊部隊SASサバイバル指導教官)
曰く―――。
《 霧深い山腹で孤立する、ジャングルで迷う、砂漠に取り残される。このような時、直面するサバイバルの問題は兵士であれ、民間人であれ同じである。両者の違いは兵士は敵から自分の身を隠す必要があるのに対し、民間人は救助されるべく自分の存在を訴えることにある。
若者でも老人でも、健康な者も虚弱な者も、生き残りたい気持ちは同じだ。知識があるほど生き残れる可能性は大きい。
事故に伴うサバイバルも生ずる。墜落、衝突、そして自然災害に対処できるよう準備しておかなければならない。ケガの手当てや健康の維持、負傷者の救助方法も大切だ。水、食糧、火、シェルターは必需品であり、これらを確保する方法を知らなければならない。
合図のマーカーを地面に作れば、捜索隊に発見されるかも知れないが、発見されなかった場合、川を渡り、山を越え、自力で帰還するしかない。
世界のどこで孤立するかはわからない。北極や砂漠、熱帯雨林、あるいは海の真っ只中かも知れない。場所によりそれぞれ特殊な技術が必要になる。生存困難にみえる山、ジャングル、平原、泥地にも何かしら利用できる物はあり、方法さえ知っていれば、食糧、燃料、水、シェルターを得られる。 》
格言は著書(訳・柘植久慶、高橋和弘)『SASサバイバル・ハンドブック』(並木書房 1991年)の「はじめに」より。
ジョン・ワイズマン(John “Lofty” Wiseman)は、英国出身のサバイバル術のコンサルタントで、元英陸軍特殊空挺部隊SAS(Special Air Service)に26年間在籍し、SASサバイバル主任指導教官を歴任した人物。
1959年、18歳でSAS隊員に選ばれた最年少の人物となり、1985年の退役まで、砂漠や密林、極地圏といった世界各地で活躍した。この間、SAS作戦研究(Operational Research 22)の責任者となり、対ハイジャックの「SPチーム」やイラン大使館包囲作戦などで活躍した「SASカウンターテロリストチーム」を設立させ、グリーンベレー特殊部隊などの訓練も行った。
退役後は、英国ヘリフォードでサバイバルスクールを開設し、サバイバル術のコンサルタントしてテレビ出演、映画の演技指導、数多くの本を執筆。特に1986年のSASサバイバル技術を集大成した著書「SASサバイバル・ハンドブック」は世界的なベストセラーとなった。
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